【概要】
I2C接続の液晶表示器の使用例としてキッチンタイマを製作しました。
2種類のタイマを10秒単位で設定し、タイムアップをブザーで通知しますが、
タイマごとに音色を変えています。
外観は下図のようになります。
ケースは手元にあった、
昔のiPOD用ケースを使いました。
電源は単3電池3本です。
液晶表示器をはずした状態です。
スイッチにはちょっと背の高いプッシュ
ボタンを使ってケースから頭が出るように
しました。
【構成と回路図】
このキッチンタイマの仕様は下表としました。
項目 仕 様 備考 電源 アルカリ電池またはエネループ
単3×3本
2.5V〜3.7V消費電流
常時0.5mA
ブザー鳴動時 1mAタイマ機能 2つの独立タイマを同時実行
時間設定:10秒単位で最大30分
タイムアップ:ブザーで通知
表示 16文字2行液晶表示器
タイマ1、2の時間を表
操作 スイッチ2個
項目選択、Enter
電源スイッチ1個プッシュスイッチ
ブザー 電子ブザー 2つの音色
この仕様をもとに作成した回路図が下図となります。
ブザーは発振回路を内蔵していないものを使って、PWM制御で鳴動させる
ことにしました。これで音色を自由に変えることができます。
【プログラム】
1秒カウントの源は、タイマ1の1秒周期割り込みとしています。タイマは短時間
ですからそれほどの精度は必要としません。
表示は、I2C接続の液晶表示器で、専用のライブラリ形式としました。
ちょっと複雑なのが、時間設定のスイッチ操作部で、2つのタイマの選択と
設定時間を分と秒に分けましたので、その項目選択との順で設定していきます。
【ダウンロード】
本キッチンタイマ関連のファイルのダウンロードができます。
プリント基板のパターン図は原寸大のPDFファイルになっていますので
そのままOHPフィルムなどにインクジェットプリンタで印刷してお使いください。
2度重ねて印刷するときれいに感光できます。
★★★ 基板関連ファイル(回路図、組み立て図、パターン図)
★★★ プログラムファイル(プロジェクト1式)