【手順概要】
BSchを使って回路図を作成するときの手順は下記のようにします。
(1) 図面サイズの設定
通常は一度設定すると、次にBSchを起動したときは前回と同じ設定
で開きますので同じサイズであれば直ぐ回路図作成に取り掛かれます。
(2) 部品の概略配置
設計しながら回路図を描いて行きますから、とりあえず判っている
範囲で必要な部品を配置します。この時の配置の位置は、回路図を
書きながら移動変更していくので全体のレイアウトを見ながら大体の
信号の流れで配置して行きます。
(3) 不足部品の作成とライブラリへの追加
新たに回路図を作成するとき、ほとんどの場合、新しい部品が必要に
なります。
このように既存のライブラリに無い部品については、LCoという支援
ソフトを使って作って追加しながら回路図を作成していきます。
このあたりがWindowsになって平行して出来るので便利になりました。
(4) 配線
部品間の接続をワイヤや、バスを使って接続していきます。このとき
配線が見やすくなるように部品配置を適当に変更しながら進めます。
(5) 部品の値や番号の付与
回路図を作成しながら、部品の値を入力し、部品記号や値の表示位置
を移動させて見やすくしていきます。
回路図がほぼ出来上がったところで、Nutという支援ソフトを使って、
部品番号の振り付けをします。
この番号は回路図上の位置で順番に付けられるようになっていますので
あとで回路図を見る時も見やすくなります。
(6) 印刷
回路図が完成したら印刷しましょう。
紙で見るとまた修正が必要なところが見えたり、間違いを発見したりします。
このような変更を修正して回路図の完成度を高くしていきます。
(7) 部品表の作成
回路図が出来上がったら必要な部品のリストを作成します。部品の入手
の際に忘れ物が無いようにするのに便利です。
【図面サイズ設定】
BSchの図面サイズは、これまでのDOS版のCEと互換性を残している固定
サイズと、新規のフリーサイズとが設定できます。
図面のドットピッチとプリンタのドットピッチが対応するので、図面を用紙の
全面にぴったりときれいに印刷するためには、プリンタ毎に用紙サイズを
設定する必要があります。
このためにはフリーサイズ設定を使う必要があります。
設定方法は、まずメニュから
「設定」 → 「図面サイズ」 → 「フリーサイズ」
とすると下記の図面サイズ設定ダイアログが開きます。
ここで、XとYに適当な値を設定してOKとすると描画中の図面サイズが設定
されます。
次に印刷の設定をメニューからします。
「ファイル」 → 「プリンタの設定」 → プリンタの設定
これで用紙を横向きにしたり、印刷用紙サイズ指定をします。
ここで「ファイル」 → 「印刷プレビュー」を実行します。これで枠線だけの
状態が印刷された時の結果が判りますので、この時の印刷サイズが丁度
良いように図面サイズのXとYを設定しては繰返して求めます。
丁度良い設定ができたら、再度図面サイズ設定操作をしてダイアログを
表示させ、ここで追加ボタンを押します。
これで「マイスタンダード」欄にX,Yの設定値が表示追加されますので、次回
からはこの設定を選択するだけで図面サイズ指定が出来るようになります。
私の設定は下図のようになっています。(プリンタはCanon BJS700)