【部品記号】
配置と配線が完了すれば、回路図の全体が出来上がったことになります。
しかし回路図として完成させるためには、各部品の値や部品番号などを
入力する必要があります。
まず部品の値つまりアトリビュートの設定は次のようにします。
(1) 部品のどこかをダブルクリックすると下図のようなアトリビュート設定ダイアログが
開きますので、ここで品名や値を入力します。
部品の番号は後でツールを使って自動的に付与しますので、ここでは入力不要です。
(2) 74シリーズのTTLロジックのように1個のICに複数個の部品がある場合には、使用
ブロックを指定すると自動的にピン番号が付与されます。
次に記号や値の表示位置を適当な位置に移動させます。
このように記号の位置を移動させたい時には、部品が選択された状態で、その記号を
左クリックしてドラッグすれば自由な位置に配置変更できます。
GNDは、通常は記号も値も表示しませんので、それらを削除します。
このようにした結果の回路図が下図のようになります。まだ部品番号は付いて
いませんが、部品の値は記入されています。
【部品番号の自動付与】
次は部品記号に追加する部品番号を振付けます。この振り付けには支援ツールの
「Nut」を使います。
Nutのインストールも単にダウンロードした圧縮ファイルを解凍するだけです。
起動はNut.exeをダブルクリックすれば起動します。
Nutを起動させると下図のようなファイル指定ダイアログが表示されますので、
ここで対象とする回路図のファイルを指定します。フォルダ名も含めて全て指定
する必要がありますので、参照で指定する方が早いでしょう。
ファイル名を指定したら、「位置による振り直しを行う」にチェックを入れてから
実行ボタンを押します。
あとは自動的に回路図上の位置を基準にして順番に番号を付けてくれます。
実際に実行した結果が下図のようになります。各部品に番号が追加されているのが
判ります。
番号が追加された後、記号と配線が重なったりすることがありますので、部品記号の
配置を変更した方が良い場合があります。