Eagleとは?


【何者か?】

 ドイツの「CadSoft Computer」社製のEDAツールで、回路図作成とパターン図作成の
ツールが一体化されています。
 安価にもかかわらずオートルータという自動パターン描画機能まで持っている
強力なツールです。
 さらに基板サイズ制限付きならフリーで使えるという有難いものです。

 《特徴》

(1) プロジェクトによる統合管理
 回路図からネットリスト、パターン図と一連の全てのファイルが"Project"として
 統括管理されるので、ファイルの管理が容易です。

(2) 回路図・パターン図連動編集機能
 回路図を作成した段階でパターン図も編集できるようになり、以降は同時進行ができ、
 回路図を変更すると直ぐパターン図にも反映されます。
  ライブラリ作成時に回路図記号と一緒にパターン図記号も作成しておけば、自動的に
 ラッツネストでパターン図の接続が行われます。
 図の拡大・縮小、回転・反転、移動、削除、コピー、Undo操作がWindowsライクにできます。
 回路配線はクリックだけで連続操作が可能です。

(3) ライブラリエディタ
 部品を作成するための機能で、もともとCadSoft社からフリーの部品ライブラリが
 提供されていますし、ユーザが作成したライブラリもCadSoft社に登録されている
 ものは自由にダウンロードできるようになっています。
  ライブラリにはディジタル、アナログIC以外に、ディスクリートの各部品や真空管も
 用意されています。
 さらに自分専用の部品ライブラリを作成することができ、既存のものをコピーして
 新たに部品を追加作成したり、既存のものを変更して新たなライブラリを作成する
 こともできます。このライブラリ作成の自由度が高いのと、比較的簡単にできる
 のがEAGLEの特徴です


(5) オートルータ機能
 フリーのツールでありながら自動パターン配線機能を持っていて、かなりのパターン
 描画を自動で行わせることができます。もちろん手動でラッツネストをもとにパターンを
 描くこともできます。
 とくにグランド等のベタパターン描画機能があるので、ベタパターン作成が容易に
 できます。


【入手方法】

フリーのEagleはCadSoft社のサイトからダウンロードできます。

CadSoft」社ホームページ
 ここの左側にあるメニューの中の「Download」をクリックするとダウンロードページに
ジャンプします。

ダウンロードできるものには、プログラムとライブラリ、回路図例などがあります。
この中から「Programm」をクリックするとプログラム本体のダウンロード画面となり
プログラムが何種類かと、マニュアル、チュートリアルがダウンロードできます。

まずプログラムは、「english、Windows 版」をダウンロードします。
exeの自己解凍形式とZIP圧縮の2種類あります。

 自己解凍形式  eagle-win-eng-4.16r2.exe
 ZIP圧縮形式   eagle-win-eng-4.16r2.zip

マニュアルも英語版とドイツ語版がありますが、これは英語版をダウンロードします。

  マニュアル   manual-eng.pdf
  チュートリアル tutorial-eng.pdf

次にDownLoadのページに戻って、「Bibliotheken」をクリックすると、ユーザがアップ
したライブラリをダウンロードできます。たくさんありますので、自分が気に入ったもの
を後からダウンロードすればよいと思います。
オリジナルのプログラムの中にも数多くのライブラリが同梱されています。



【情報入手先】

Eagleに関係する情報はすでに多くのホームページで紹介されていますし、
本もありますので多くの情報があります。

(1) 「趣味の電子工作」 井上 誠一さんのホームページ
  「Eagleによるプリントパターン自動作成」というページに使い方の解説
  があります。これが一番詳しい内容だと思います。

(2) 「e電子工房
  EAGLE と OLIMEXのススメ(回路、基板設計)のページに「OLIMEX社という
  基板作成メーカ用のデータ作成方法が詳しく解説されています。

(3) 書籍
  「プリント基板CAD EAGLE活用入門」  今野 邦彦著 CQ出版社