【ベタパターンの描画】
プリント基板ではグランド(アース)をできるだけ広くすることで回路が安定な動作が
できるようになります。そこでパターンの余っている部分をすべてグランドパターンとして
ベタ塗り状態にします。
このベタパターンを描く手順は下記のようにします。
(1) 多角形(Polygon)アイコンをクリックしてから下図のように設定する
塗りをベタで選択、ランドもベタを選択、パターンとの隙間を0.04か0.032程度にする
このベタアースの描画条件を設定することで、ベタパターンと配線パターン間の隙間
の寸法や、ベタパターン内のランドとの接続方法を指定できます。
(2) 基板の直ぐ外側を囲むように多角形を描きます。基板内部に入っても構わない
(3) 図のように名称(Name)アイコンをクリックして多角形外側をクリックしてから、
その名称を接続したい配線名称(ここではGND)とする
(4) 別のベタパターンがある場合には再度多角形アイコンをクリックして同じように多角形で
囲む
(5) 同じように名称(Name)アイコンを選択し多角形に別名(ここではAGND)を設定する
(6) 次にベタアースを実際に表示させるには、ベタアース表示(Ratsnest)アイコンをクリックする
下図のように実際のベタアースが表示される
また表示を多角形状態に戻すには、ラッツネストへ戻す(Ripup)アイコンをクリックしてから
基板の外側をクリックすることでできる
このようにベタアースの多角形は任意の形でしかも複数描画が可能ですので、必要な部分のみの
ベタアースとできますし、アースを分離したい場合には、複数の多角形を描画し、それぞれを名称を
変えたグランドパターンとすれば複数のベタアースを描画することができます。