【概要】
8ピンのPICマイコンに、I2Cで接続できる液晶表示器とUARTで接続
するGPS受信モジュールを接続し、緯度、経度、高度、時刻
などのGPS情報を常時表示します。
使った液晶表示器は下記です。
「小型I2C低電圧キャラクタ液晶モジュール」
完成した外観は下記のような小型基板となりました。
基板左下にあるのが
GPSモジュール
GPSモジュールと基板の
接続は配線接続とした
ケースに実装したものが下図となります。
【GPSモジュールの概要】
使用したGPSモジュールは非常に小型で、消費電流も少なく高感度の
モジュールです。外観は下記のように小型で、入手は「アイテンドー」からです。
ちょっと端子部が底面から浮いているので、接続が面倒ですが、直接
配線をはんだ付けして接続しています。
このGPSモジュールの性能仕様は下記のようになっていて、高感度で高速です。
応答も速いので受信を待つ時間のいらいらが軽減しました。
項 目 内 容 備 考 電源 DC3.6V〜5V 動作時消費電流 約26mA 外部インターフェース NMEA v3.00
RS232C調歩同期式
デフォルトの設定は下記
4800bps パリティなし、
データ8ビット 1ストップビット受信センテンス
GCA、GSA、GSV、RMC、VTG
時刻はデフォルトでWGS-84に
設定されている受信感度 補足時:−142 dBm
追跡時:−159 dBm内蔵アンテナ
(外付けアンテナも可能)位置精度 水平位置 :2.5m以下
速度 :0.1m/秒最高高度:18,000m
最大速度:1,852km/時出力特性 出力周期 : 1Hz
出力遅延
ホットスタート時 :1秒
ウォームスタート時:35秒
コールドスタート時:42秒1秒ごとに受信データを
繰り返し出力する重量 4g 以下
【構成と回路図】
これを使ったGPSモニタの全体構成は、下図のようにしました。8ピンPICマイコン
としてPIC12F683を使い、I2Cで液晶表示器を、UARTでGPSモジュールを接続
しています。いずれもPICには内蔵モジュールはありませんから、すべてプログラム
で実現しています。
表示は約1秒間隔で行い、単純にGPSモジュールから受信した内容を編集して
液晶表示器に表示しています。
内容項目が多いので、スイッチで切り替えて2種類の画面で表示するように
しました。
電源は単43本か、リチウムイオン電池で供給し、3端子レギュレータで3.3Vに
して全体をカバーしています。電流は30mA以下ですので十分長時間使用できます。
【プログラム】
液晶表示器用のI2Cは前ページのライブラリを使っています。
今回はこれにさらにGPSモジュールとの接続用としてRS232Cの送受信ライブラリを
加えています。速度は4,800bpsとなっています。
【ダウンロード】
本GPSモニタ関連のファイルのダウンロードができます。
プリント基板のパターン図は原寸大のPDFファイルになっていますので
そのままOHPフィルムなどにインクジェットプリンタで印刷してお使いください。
2度重ねて印刷するときれいに感光できます。
★★ 基板関連ファイル(回路図、組み立て図、パターン図)
★★ プログラムファイル(プロジェクト1式)