【概要】
MP3プレーヤ試作で意外なほど音が良かったので、早速ポケッタブルに
してみました。小型化するため、サブ基板、メイン基板とも小さくしました。
特にメイン基板は必要の無いものをすべて省略しましたので、非常に
小さくなりました。
ケースはタカチのプラスチックケースを使いました。ちょっと大きめでしたが
その分実装は楽でした。
残念なことにPIC24FにはEEPROMデータメモリがありませんので、最後に
聴いていた曲を記憶することができません。したがって電源オンで毎回
SDカードの最初の曲からはじまってしまいます。
PIC18に変更すれば、この当たりを改善することができます。
電池節約のため、PIC24Fを8MIPSで動作させています。これで550mAHの
バッテリで約10時間連続動作可能です。
8MIPSでも全く問題なく動作しましたので、PIC18(10MIPS)でも問題なく動作
すると思います。
【全体構成】
全体構成は基本的にMP3プレーヤ試作と変わりません。スイッチ部を
独立の小さな基板にして、ケースの側面に実装できるようにしました。
リセットスイッチとICSP用モジュラージャックを削除しました。
【回路】
試作から変更したのは、大部分メイン基板だけで、VS1011eを実装したサブ基板
は少し小型化しただけでほとんどそのままです。
変更したメイン基板は下図の回路となっています。さらに簡単な回路で済みました。
ポケッタブルにするので、ICSP用のモジュラージャック、リセットスイッチ、発振子
全部省略してしまいました。電池にはリチウムイオン充電池を使うことにしました
ので、3.7Vが得られますから、3端子レギュレータのままで大丈夫でした。
電源スイッチは一番簡単なスライドスイッチ(SW5)にしましたので、プログラム制御は
何もしていません。
【組み立て】
このポケッタブルMP3プレーヤの実装状態です。
内部実装の様子
メイン基板が小さくなっています。
バッテリには四角で薄型のリチウム
イオン充電池を使いました。
軽くてよいですね。
その上にヘッドフォンジャックとACアダプタ用のジャックがあります。
スイッチ操作部の基板は、スイッチの
頭がケースからちょっとだけ出るように
しています。
丸穴だけなのでケース加工は簡単です。
サブ基板にはステレオジャックは実装せず
ケース側に固定していますので
直接配線しています。
この製作に使用した基板のパターン図は下記からダウンロードできます。
PDFファイルですのでそのまま印刷してお使い下さい。
★★★ メイン基板パターン図
★★★ サブ基板パターン図