【概要】
アイテンドーから発売されている2.4インチと2.8インチのタッチスクリーンつきの
QVGAカラー液晶表示器でオシロスコープを作ってみました。
操作はタッチスクリーンで行いますので、スイッチ類がなくなり結構すっきりしました。
下記の液晶表示器のどちらでも使えるようにしました。
2.4インチ YHY024006A
2.8インチ EGO028Q02
タッチスクリーンでできる操作は液晶表示器の左端にあるボタンと、右端にある
小さな画像による△ボタンです。操作内容は下記となっています。
・右端の画像ボタン
トリガレベルのアップダウン、現在レベルも表示
・左端のボタン部
・表示チャネルの切替 CH1→CH2→CH1/2
・水平周波数の切替 0.2ms→0.5ms→1ms→2ms
・トリガチャネル切替 Free→CH1→CH2
表示例は下図のようになります。
【全体構成】
PICには「dsPIC33FJ64GP802」を使いましたが、DSPの機能は何も使って
いませんので、PIC24Hと同等な機能です。
RAMが16kバイトとたくさん内蔵していて、40MIPSの高速動作ができることと
A/Dコンバータが高速で4チャネル同時サンプリングできるということで
これを使いました。
この液晶表示器はタッチスクリーンが一体化されていて、ひとつのコネクタに
信号が出ていますので実装した際に液晶表示器本体だけの寸法で納まり
すっきり実装できます。
マイコンとのインターフェースも8ビットパラレルにしましたので28ピンのPICで
容易に制御ができました。
外観は下記のようになりました。
残念ながら、表示の上下とアンプのゲイン調整はボリュームでの操作となって
いますが、これもタッチスクリーンで操作できると便利なものとなると思います。
今後の課題です。