MPLAB C32 Cコンパイラの概要


【概要】

MPLAB C32 Cコンパイラはマイクロチップ社のPIC32MXファミリ用の
純正 Cコンパイラです。
マイクロチップ社のホームページからダウンロードでき、製品版の他に
Evaluation Versionという無償版があります。

 ★★★ MPLAB C32コンパイラのダウンロードページ

この無償版は期限付きで、60日間は製品とまったく同等ですが、これを
過ぎるとOptimize機能 つまり最適化機能が固定となりますが、機能は
製品版とまったく変わりません。
したがって、コンパイル結果のオブジェクトのサイズが多少大きくなったり
これにより実行速度が遅くなったりしますが、この影響は余程大きな
プログラムでなければ差はほとんど出ませんので、通常はまったく問題
なく継続使用が可能です。

【特徴】

・ANSI標準に準拠
・標準ライブラリ、周辺用ライブラリを標準で内蔵
・DSP関連ライブラリも内蔵
  フィルタ関数、FFT関数、ベクタ演算関数などを含む
・高速な算術演算ライブラリ
・コンパイルに16ビット命令と32ビット命令のいずれを使うか指定可能
 速度優先では32ビット命令を、サイズ優先では16ビット命令を使う
・インラインアセンブラを可能
・割り込み処理記述可能
・リロケータブルなオブジェクトを出力可能、ライブラリ化できる
・データ、プログラムとも絶対アドレスを指定して配置可能

【関連ドキュメント】

MPLAB C32 Cコンパイラに関するドキュメントには下記があります。

《ホームページからダウンロードできるもの》

@ 「MPLAB C32 C Compiler User's Guide」
   言語仕様、割り込み、低レベル制御関数など
A 「MPLAB C32 C Libraries Manual」
   標準C関数ライブラリの説明

《インストールすると展開されるもの》

B 「32-bit-Peripheral-Library-Guide」
   内蔵モジュール用組み込み関数の説明

C 「hlpPIC32MXConfigSet」
   PIC32MXデバイスごとのコンフィギュレーション設定

D Examples で各種例題プログラムを提供
   C32の基本的な例題 RAM上での実行例もある
   周辺ライブラリの使用例 すべての周辺モジュールの例題がある
   アセンブラプログラム例