PIC32MX汎用ユニット Ver.2


【汎用ユニットの概要】

PIC32MXまたはPIC24Hをプロセッサとして使うことができる汎用ユニットの
改版版です。
Ver.1に対して下記を変更しました。
 ・256kbitのEEPROMを追加(I2C接続)
 ・RS232CのUARTをUART1からUART2に変更
  (MPLAB C30の標準入出力に対応させるため)
 ・32.768kHzのサブクロックを追加(RTCC用)
 ・その他、抵抗、コンデンサ定数変更

外観は下記のようになります。

RTCCのテストプログラムを
実行しているところです。


【全体構成】

本汎用ユニットの全体構成は下図のようになっています。
主な周辺機器は下記となります。
 ・液晶表示器  : 16文字2行の小型液晶表示器(デジタルI/O)
 ・SDカード    : SPI2モジュールで接続
 ・EEPROM    : I2Cで接続
 ・入力アンプ   : 音声などの入力が可能なアンプで100倍のゲイン(A/Dコンバータ)
 ・出力アンプ   : 出力コンペアのPWM出力を交流アナログ信号として出力
 ・発光ダイオード: 10素子の発光ダイオードで個別制御可能(デジタルI/OとDMA)
 ・タクトスイッチ : 汎用のプッシュスイッチが4個とリセットスイッチ
 ・RS232C    : UARTによるシリアル通信を可能とする
 ・32kHzクリスタル: RTCC用のクロック




【ユニットの設計】

 全体ブロック図をもとに作成した回路図が下図となります。
電源は5VのACアダプタから供給することとし、液晶表示器には5Vを
直接供給しています。
他は3.3Vの3端子レギュレータを経由して供給しています。
SDカードは、SPI2に接続しています。プルアップはすべて内蔵で
行うこととしています。
発光ダイオードはスペースを節約するため、10素子が一体化したレベルメータ用
のものを使いました。
入力アンプは音声などの入力を前提にして100倍の増幅率を持つバンドパス
フィルタ特性のアンプとしています。
出力アンプは出力コンペアのPWMの出力をアナログ出力とするため、ローパス
フィルタ特性を持ったアンプとしています。


【製作】

 この回路図を元にして基板パターン図を作成します。Eagleをツールとして使いました。
下記からパターン図と実装図がダウンロードできます。

PIC32MXは変換基板に実装して0.1インチピッチ
としています。
入出力アンプのコネクタは基板実装タイプのRCA
ジャックとしました。

★★★ パターン図のダウンロード



パスコンはすべて10uFのチップ型のセラミック
コンデンサとしています。
3端子レギュレータも表面実装型としましたので
はんだ面側となっています。
あとはSDカードのホルダも表面実装タイプです。

★★★ 実装図のダウンロード



64ピンのPIC32はサンハヤトのICB-20という
変換基板を使って0.1インチピッチの実装サイズ
に変換しています。
コネクタは40ピン2列のピンヘッダを切断し、
中央の1ピンを抜いて作成しています。