【PICkit 2 Programmer】
PICkit 2 Programmerとは、非常に安価なPICマイコン用の書き込みツールです。
PIC12、PIC16、PIC18、PIC24、dsPIC33 と大部分のPICマイコンファミリに対応
している、ICSP方式のプログラミング ツールです。
パソコン側はUSB接続ですので高速な動作が可能です。
入手は、「PICkit 2 Starter Kit」を購入すると、下図のような内容でプログラマと
簡単なデモボードが一緒についてきます。
マイクロチップ社の下記いずれかを購入
PICkit 2 Starter Kit DV164120
または
PICkit 2 Debug Express DV164121
マイクロチップ社のサイトからオンラインで
購入するか、マルツ電波より購入できます。
「マルツ電波」 8,389円
PICkit2 本体のファームウェアもダウンロードすることで更新できますので、
常に最新版の状態に保つことができます。
【PICkit 2の基本接続】
PICKit 2 Starter Kitとして購入したときの基本的な使い方は、下図のように
接続します。
PICkit 2本体に6ピンのコネクタが出ていますので、これに書き込むPICマイコンを
ICSP方式の接続で接続します。
添付のデモボードのICソケットで、下記のような8ピン、14ピン、20ピンのPIC
マイコンの書き込みができます。
8ピン : PIC12F508/509/510、PIC12F629/635/675/683
14ピン: PIC16F505/506、PIC16F616/HV616、PIC16F630/636、PIC16F676/684/688
20ピン: PIC16F631、PIC16F677、PIC16F685/687/689/690/785
【PICkit 2詳細】
このPICkit 2 Programmer本体の内部は、PIC18F2550というUSB2.0モジュールを
内蔵したPICで構成されています。
小型で外観は簡素な構成ですが、中身はしっかりとした回路構成でできていて、
将来いろいろな応用ができるように考えられています。
USBバスの5Vで動作し、内部にDC/DCコンバータを持っていて、これで、書き込み
に必要な+12Vの電源を構成しています。
内部の基板は下図のようになっています。中心にPIC18があり、左下側にDC/DC
コンバータ、左上側に出力の電源の制御回路用トランジスタなどが実装されて
います。右上にはEEPROMが2個実装されていて、書き込むソフトウェアをここで
記憶させておくことができるようになっています。
将来、上側にあるスイッチを使って、このPICkit 2単体で何個でも同じプログラムを
書き込めるようにするといわれています。
拡大できます
PICkit 2のコネクタのピン配置は下図のようになっています。
1ピンから5ピンまでが通常のICSP用のピンで、6ピンは予備用となっています。
コネクタは通常の0.1インチピッチですから、これに合うコネクタは多くの種類が
あります。