【ソケットアダプタとは】
PICkit 2の出力はICSP接続なので、そのままではDIP型のPICマイコン単体に
接続できません。
そこで、いろいろなPICマイコンに使える書き込み用ソケットアダプタを用意しました。
これで大部分のPICマイコンのDIPタイプであれば、単体での書き込みができます。
これまでの「PICSTART Plus」と同じ感覚で使えますし、パソコン側の接続をUSBに
できますから、ノートPCでも問題なく使うことができます。
このソケットアダプタで書き込みをする場合の接続は下図のようにします。
【ソケットアダプタの構成と回路】
ソケット アダプタとして、大部分のPICマイコンに対応させるためには、
下記3種類のピン配置のICSP構成をサポートする必要があります。
(1) 8/14/20ピンシリーズ → 8ピンのICソケットで対応
(添付のデモボードでこのシリーズの書き込みが可能)
8ピンと最新の14/20ピンシリーズでピン配置が下図のもの。
下記がこれに属す
8ピン : PIC12F508/509/510、PIC12F629/635/675/683
14ピン: PIC16F505/506、PIC16F616/HV616、PIC16F630/636、PIC16F676/684/688
20ピン: PIC16F631、PIC16F677、PIC16F685/687/689/690/785PIC16F50x
(2) PIC16/18シリーズ → 40ピンのゼロフォースソケットで対応
PIC16F87xシリーズが代表例で、ピン配置が下図のもの。
下記がこれに属す
PIC16F87x
PIC16F87xA
PIC16F7x7
PIC18F2x2
PIC18F4x2
PIC18FxxxxのDIP
(28P、40Pのもの)
(3)18ピンシリーズ → 18ピンのゼロフォースソケットで対応
PIC16F84Aに代表されるシリーズ
下記がこれに属す
PIC16F84A (PIC16F84は不可)
PIC16F8x、 PIC16F81x
PIC16F62x、 PIC16F62xA
PIC18F1x20、PIC18F1x30(18ピン)
これらを満足する回路図は下図となります。
3つのICソケットとコネクタの接続だけですので簡単な回路構成です。
【アダプタの組み立て】
全体の組み立てを汎用の穴あき基板に行います。全体のレイアウトは自由に配置して構いません。
今回作成した例では下図のように配置しました。
左から18ピンソケット、
40ピンソケット、8ピンソケット
コネクタとなっています。
20ピンのPICマイコンは8ピン
ソケットに1ピンを合わせて
挿入します。はみ出した形で
実装することになります。
コネクタには、モレックス社の6ピン横型のものを使いますが、下図のようにツバが
出ていて、これがPICkit 2を挿入するとき邪魔になりますので、カッターナイフなどで
切り落としてしまいます。
モレックス社製 L型6ピンコネクタ
ピンの下に出ているツバを切り取って使う
基板裏側の配線はビニール線で充分です。10kΩの抵抗を忘れないように取り付けます。