【Cコンパイラ】
PICの開発にも、その他のマイコンと同じ様に「C言語」をプログラ
ミング言語として使うことができます。
PIC用の「Cコンパイラ」が何種類か市販されています。
ここでは、それらの代表的なものを紹介します。
多くのCコンパイラにはそれぞれの開発元のホームページに、
デモ版が用意されていて、制限付きながら使って試してみることが
出来ます。
小さなプログラムでしたら、これらのデモ版だけで十分開発ができて
しまいます。
【Microchip社 MPLAB-C】
PIC17/18シリーズ専用ですが、本家本元の純正Cコンパイラです。
機能的にもMPLABと統合でき、トレースもできてしまうほどの高機能です。
Version2になってまとまってきて使いやすくなったようです。
唯一、非常に高価なのが欠点です。
しかしデモ版は、期間限定ですがフル機能が使えますし、再インストール
で継続して使えたりします。
下記からダウンロードできます。
《情報源》
★ マイクロチップ社ホームページ
《入手先》
★ MPLAB−C18デモ版(期間限定版)
《特徴》
・価格 : 約86000円
・MPLABと統合化
【HI-TECH社 PIC C Compiler】
汎用マイコンのZ80用のCコンパイラで有名なオーストラリアの会社
です。
Microchip社と協力契約?しているようで、Microchip社のホームページ
でも紹介されています。 かなり高機能のコンパイラです。
《情報源》
★ HI-TECH社ホームページ
《入手先》
★ PIC C Compilerデモ版
★ HI-TECH社オンライン注文
《特徴》
・価格 $850
・高機能
・MPLABとの統合環境は無い?
・インラインでアセンブル記述可能
・ANSI Cにフル準拠
・複数モジュール分割と最適化機能あり
・全てのデータタイプをサポート
・アセンブラとリンカを含む
【CCS社 PIC C Compiler】
PIC専用のコンパイラとしては比較的まとまったコンパイラです。
日本の代理店もあり、オンラインでも容易に入手可能なコンパイラ
です。
コストパフォーマンスから行くと最も良いのではないかと思います。
下記の3種類があり別々に販売されています。
・PCB : 12ビットシリーズ用のコンパイラ
・PCM : 14ビットシリーズ用のコンパイラ
・PCH : 16ビットシリーズ用のコンパイラ
・PCW : Windowsベースの統合環境でPCB、PCMを含む
・PCWH: Windowsベースの統合環境でPCB,PCM,PCHを含む
《情報源》
★ CCS(Custom Computer Service)社ホームページ
★ データダイナミクス社ホームページ
★ Dontronics社ホームページ
《入手先》
・デモ版はありません。
・製品版オンライン購入(CCS社)
・製品版オンライン購入(Dontronics社)
・日本の代理店(データダイナミクス社)
《特徴》
・価格 下記となっています。(最近値上がりしました)
(オンライン注文) (データダイナミクス社)
PCB $125 PCB \24,900
PCM $125 PCM \24,900
PCH $175 PCH \24,900
PCW $350 PCW \59,000
PCWH $425 PCWH \6,4900
・MPLABとの統合が可能(PCW)
・ほぼANSI Cに準拠している。
・インラインでアセンブル記述可能
・数多くの種類のPIC用ビルトイン関数を含む
・RICEシリーズのエミュレータでソースレベルデバッグ可能
・
【Grich RC社 PicC C Compiler 】
ホビー用をターゲットにした非常に安価なコンパイラです。
しかし中身は価格相当で、PIC用の内部関数も用意されていない
ので、全て自分で作成する必要があります。
日本では、秋月通商が低価格で販売しています。
《情報源》
★ Grich RC社ホームページ
★ 秋月通商ホームページ
《入手先》
Grich RC社
日本の代理店(秋月通商)
《特徴》
・価格(秋月通商)
製品版 \6,800
限定版 \2,000 (プログラム規模1Kワードまで)
・マニュアルがほとんど無い
・アセンブルリストを出力する。
【C2C C-Complier】
やや完成度が低いコンパイラの様で、制限事項が多いようです。
しかし低価格ですので特定の目的には使えるかもしれません。
《情報源》
《入手先》
★ C2C C-Compilerデモ版、製品版
《特徴》
・価格 $35
・Windows版とLinux版がある。
・C標準ライブラリは無いが、PIC用の内部関数は用意されている。
・制限事項が多く、エラーチェックが甘い
・インラインでアセンブル記述可能