ラジコン受信機1

初代の受信機でトランジスタスーパー方式の高周波部
とCMOSロジックICによるパルス制御部とからなっています。

 1.概要
   小型ラジコンの汎用受信機を目標に作ったものです。
   トランジスタスーパーラジオがベースになった受信機です。
   市販のラジコンと電波の信号は全く同じですので、市販送信機からでも
      同じように動きます。

 2.機能/仕様
   機能的には、電波の受信と4チャンネルの制御信号出力を持つのみです。

   受信機仕様
    受信方式   : スーパーヘテロダイン
             局発クリスタル固定発振
    電源     : NiCdバッテリ 単3x4個
    出力     : ディジタルパルス 4チャンネル

 3.信号形式

   受信信号 
         下図のような形式の信号を前提にしています。
     ・全体が約20ms固定周期で繰り返される。
      (この時間は適当でかまいません)
     ・各周期の中で各チャンネルの先頭を示すパルスが並ぶ。
      (このパルスの信号幅は約0.2〜0.3msで適当)

      @全体の信号(実際にはこれでAM変調されている)

   ____|~|___|~|__|~|__|~|__|~|____  ____|~|__|~|__|~|__|~|___

          |<--->|    |<-->|    |            |
          | CH1 |<-->|CH3 |<-->|            |
          |      CH2       CH4              |
          |<----- 20ms constant repeat ---->|
  
   A各チャンネルの信号詳細

        ____|~~~|________|~~~|________

          0.2ms|<->|        | 
               |<--CH?----->|
                0.5 to 1.5ms proportion to control

     受信機出力信号
    各チャンネル毎のパルスが下図の様に出力される
    
          各パルスの幅 : 0.5 〜 1.5ms送信機の信号内容に従って可変
     繰り返し周期 : 約20msだが送信機に依る

          CH1 ___|~~~~~~~|__________________________|~~~~~~~|___
   
         CH2 ___________|~~~~~~~|__________________________|~~~~~~|__ 

          CH3 ___________________|~~~~~~~~|________________________|~~
                               
          CH4 ____________________________|~~~~~~~|____________________


 4.構成
   全体は大きく2つのブロックから構成されています。下図のように
    高周波部:トランジスタによるスーパーラジオに相当
    制御部 :CMOSロジックによるパルス幅に変換する部分
   
 
          ANT   ___________________     ________________________
           |   |                   |   |                        |
           |___| Superheterodine   |___| Digital Logic          |
               |  Receiver         |   |  Shift Register & Latch|
               |___________________|   |________________________|
                                            |    |    |    |
                                           CH1  CH2  CH3  CH4

 5.回路図
   回路図は2つに別れており、高周波部(受信部)とパルス制御部からなっています。
   一寸細かいですが、回路は下図のようになります。
   下図は拡大表示出来ます。
      
 




















  これは最も基本的なスーパー方式の受信機で、特定の周波数を受信するため   局部発振が水晶発振回路となっています。   ここに送信機とペアのクリスタル発振子を組み込みます。   中間周波増幅にはセラミックフィルターを使って受信帯域を狭くしてノイズに   強くなるようにしています。そのかわり、各段のコイルの同調調整がシビアで   ゆっくりコアを回してぴったり周波数を合わせる必要があります。   この調整は手探りでは難しいので、出力を高周波テスターやオシロスコープで   見ながら行います。




   この回路はCMOSロジックだけで作られていますので、調整回路はありません。
   回路はマルチバイブレータ発振により一定間隔で入力をサンプリングし、
   シフトレジスタに送っているだけです。拡大表示出来ます。

   
   回路図ファイルは、CADである「HiWIREU」で描いているので
   下記をダウンロードして使って下さい。解凍すると2枚の回路図になります。

      ★受信機回路図(ダウンロードしてご覧下さい)

 6.実装方法
   残念ながら初代受信機はすでに廃棄されてしまったため写真はありません。



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