ディジタルマルチメータ
1.概要 実験に欠かせないのがテスターですが、最近はディジタルマルチメータも キットを使って簡単に高精度のものが組み立てられます。 ここで紹介するのは、秋月電子通商から発売されていたディジタルマルチ メータキットを使ったものです。 使っているLSIは Intersil社の ICL7139でこれ1個で全部の 機能を満足させてしまうという立派なICです。 (Intersil社は HARRIS社に買収された) 2.機能 (1)LSIの特徴 ・表 示 : +- 3999の3と3/4桁 液晶表示を直接ドライブ、小数点自動制御 ・レンジ : レンジ自動切り替え DC電圧 400mV、4V、40V、400V AC電圧 400V DC電流 4mA、40mA、400mA、4A 抵抗 4KΩ、40KΩ、400KΩ、4MΩ ・精度 : 電圧で +-0.2% ・その他 : オーバー、アンダーレンジ自動判定 AC電圧自動対応、オートゼロ機能内蔵 ・電源 : 7〜11V 最大2.4mA (2)機能 測定機能(レンジは自動切り替え) DC電圧、AC電圧、DC電流、抵抗をロータリースイッチ で切り替え。 電源 DC9Vのバッテリ 3.回路図、パターン図 回路図は Intersil社のデータブックからとりました。パターン図は 手書で作成したものです。JPEGフォーマットですので直接見られます。 DMM回路図 (34KB) DMMパターン図(39KB) 4.実装方法
写真はケースの蓋を開けたところで1枚の基板
にすべての部品が実装されています。その基板
をカラースペーサで浮かし液晶表示部がぴったり
表面の表示用の穴に当たるように取り付けました。
基板の裏面には電池が入るのでマイラシートで保護
しています。
基板の実装状態の詳細です。液晶とLSI以外には
抵抗、コンデンサ、基準電圧ICだけで他にIC等
は全くありません。また調整個所もボリューム1個
だけという手軽さです。