基準周波数発振器
1.概要 周波数カウンタなどの校正用に使える高精度周波数発振器です。 10MHzの基準周波数を約10桁の精度で発振できます。 ここで紹介するのは、秋月電子通商から発売されている「超々高確度 10MHz標準周波数発生キット」を使ったものです。 使っているLSIは SONY社の CX20032でこれ1個で 大部分の機能を満足させてしまうという立派なICです。 私はこれを周波数カウンタの校正用に使っています。カウンタの ケースに一緒に入れてしまおうかと思っています。 2.機能 (1)原理 TV放送の映像信号に含まれるカラーバースト信号を元に、 PLLで同期ロックをかけた3.58MHzを作り出し、さらに これに10MHzをPLLで同期させて目的の信号を発生しています。 このカラーバースト信号は放送局では、ルビジウムやセシウムの 原子発振器を使っており11桁の高精度な周波数となっています。 (2)機能 同期入力:家庭用TV、ビデオの映像信号を入力します。 出力 :3.579545454MHz (校正用:確度はこちらの方が高い) 10.00000000MHz(標準用) (カウンタICから5MHz、2.5MHzも取り出せます) 電源 :DC7.5〜12V 約50mA 3.回路図、パターン図 LSIは小型のフラットパッケージタイプなので、基板の自作は 難しいと思います。秋月電子通商のキットに含まれている両面 ガラススルーホール基板でそのまま組み立てます。 4.実装方法
写真はケースの蓋を開けたところで1枚の
基板にすべての部品が実装されています。
また入出力はピンジャックを使い、出力は
3.58MHz、10MHz、5MHzとしています。
ケースには他と同じタカチ電機のYM-130
を使って小型にしています。