超簡単AMラジオ

ゲルマラジオ並みのICラジオ、超高感度です。
ICにはLA1050を使用しています。


1.概要

まず最初に作る電子工作は「ゲルマダイオードラジオ」と相場が決まって
いますが、それとほとんど変わらない部品で立派な「ICラジオ」ができます。
サンヨーから出しているAMラジオ用のICでLA1050を使います。


2.機能・仕様

(1) LA1050の仕様

最大電源電圧 : 1.8V
最大電源電流 : 1.2mA
推奨動作電圧 : 1.2〜1.6V
無信号消費電流: 0.26mA
検波出力   : 17mV(入力80dBμ)
3mV感度  :  58dBμ

(2) ラジオとしての仕様

電源  : 単5電池1個
出力  : クリスタルイヤホン
同調  : バリコン
ケース : 透明スチロールケース

  単5電池で付けっぱなしでも10日間以上は鳴り続けます。
  そのため敢えて電源スイッチは省略してあります。


3.回路図

回路は至って簡単で下図のようになります。
部品は回路図に書いてある通りですが、同調コイルとバリコンは指定の
ものが確実です。抵抗、コンデンサは多少変わってもかまいません。
但し、1KΩの抵抗は少なくすると感度アップ、大きくすると感度ダウン
となり、消費電流も変わります。(小さくすると消費電流が大きくなる)       
 

 4.実装方法

今回の実装はプリント板のパターンを剥がして作った蛇の目基板で
作りました。   剥がし方は至って原始的で、カッターナイフで細目の
切れ目を二本入れ、その間のパターンをナイフの先で端から剥がし、
剥がれた部分を引っ張ると簡単に剥がせます。
あとは蛇の目のパターンに直接部品をはんだ付けします。
部品は少ないので難しいことはありません。
実装の具体的な仕方は下図の写真に依ります。特に同調コイルは
固定用のリードが出ているので、これを適当な長さに切り、直接プリ
ント基板に半田付けして固定しています。
また電池ホルダーも抵抗などのリード線の切れ端でプリント基板に
接続し、これで固定も兼ねています。   プリント基板はケースに
両面接着テープで貼り付けて固定します。
バリコンはケースに穴を空けネジで固定します。


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