PLL方式50MHzFM受信機

別ページで説明のある50MHz用PLLユニットの
応用として製作したもので、ロータリーエンコーダ
によるディジタル同調方式の50MHzFM受信機です。


1.概要

汎用PLLユニットを使って製作した、PLLディジタル同調方式の50MHzのFM
受信機です。
周波数設定をロータリエンコーダや押しボタンスイッチで行うことができ使い
勝手が結構いける受信機となりました。


2.仕様

受信機としての仕様は下記となっています。
  受信周波数 :51.00MHzから52.00MHzを10KHzステップ
            100チャンネル
  IF部   :専用ICのMC3359によるダブルスーパー方式
         第一IF:10.7MHz 第二IF:455KHz
         スケルチ回路付き
  低周波部  :専用ICのLM386によるスピーカ直接ドライブ


3.FM受信部の回路

FM受信機の回路としては、下図のようになっており、FETによるフロントエンドの
回路で第一中間周波数10.7MHzに変換しクリスタルフィルターを通ったあと、
MC3359を中心にしたIF回路に続きます。ここでさらに455KHzの第二中間
周波数に変換したあと検波して音声信号を取り出します。
そのあとは低周波アンプであるLM386で電力増幅しスピーカを鳴らしています。
(本回路は、千葉秀明著の「トランシーバー製作入門」を参考にしました。)


PLLの制御部は別ページの「50MHz用PLLユニット」そのものです。
回路図とプリント板用アートワーク図は、CADである
「HiWIREU」
描いているのでダウンロードして使って下さい。

    
FM受信部回路図   (ダウンロードしてご覧下さい)
    
FM受信部パターン図 (ダウンロードしてご覧下さい)


4.外観構成

50MHz FM受信機全体写真
PLL制御ユニットと受信ユニットの基板に
ロータリーエンコーダ、音量、スケルチボリューム、
スピーカと簡単な構成です。
2桁のLEDは接続していません。

FM受信部基板詳細写真
FM用IFのICであるMC3359を中心にして
低周波アンプはLM386で構成している。
10mm角のコイルを使ったので一寸コイルが目立つ。

FM受信機PLL制御部基板詳細写真
50MHz用PLLユニットをそのまま使っている。
下側の部分がVFOで、約40MHzを発振している。


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