NiCdバッテリ代用簡易電源ユニット
NiCdバッテリの1本分(1.25V)の倍数の切替えを
もつ電源ユニットです。簡単な構成です。
1.概要
NiCdバッテリは電子機器には欠かせないものですが、実験したり、長時間使う
場合には毎回充電するのは結構面倒です。そこで、据え置きで使う時にバッテリの
代用電源として便利に使える簡易電源です。
2.仕様
簡単な構成なので機能も単純です。
(1)入力
AC100V
(2)出力
電圧: 1.2V、2.5V、5.0V、7.5V、10.0V、12.5V の切替え選択
電流: 最大300mA
3.回路構成
回路は下図に示すもので、トランス出力を平滑したあと、LM317Tで可変電圧で
レギュレートしています。
切替え回路は全て同じ200Ωの抵抗で作ります。これにより同じロットの抵抗が
使える確率が高くなり、通常5%の絶対精度の抵抗でも相対精度が高くなるため、
高精度の電圧切替えを行うことができます。従って購入の時にも袋入りがお勧めです。
またパターン図も下図に示します。小型です。
下図はHiWIREUの画面のハードコピーです。
以上の回路図とパターン図の原図は下記でダウンロードできます。
CADであるHiWIREUで描いていますのでそれを使ってご覧ください。
簡易電源回路図
簡易電源パターン図
4.実装詳細
本電源の実装詳細を下図で説明します。電源ユニットとして小型のアルミケース
に実装しました。
前面のパネルで操作が出来ます。電源表示と、電圧切替えスイッチ
さらに出力端子が前面にあります。電源スイッチは背面です。
電源の内部実装全体です。左側に電源トランス(16V 0.3A)があり
手前が基板、左側に電圧切替え用のロータリースイッチがあります。
基板部の詳細です。ダイオード、電解コンデンサ、切替え用抵抗など
全ての部品が基板上に実装されています。