1.概要
School Versionでもプリントする際の条件を設定変更する方法が
あります。
それには、HiWIREのファイルの中の拡張子が「cfg」というファイル
の内容を変更します。
変更の仕方はサービスで含まれている「cfgread.txt」というファイル
に説明がありますので、これを参考にしながら変更します。
以下ではこの変更の仕方と、さらに一寸したチップスを紹介します。
2.対応プリンタの種類
プリンタの種類毎にConfig fileが用意されており、それぞれに適する
と思われるファイルを選択指定する必要があります。
指定方法は、HiWIREのメニューのなかでPrint・・・を選ぶと表示され
る印刷用のメニューから「Printer/plotter to use...」を選ぶと選択可能
なプリンターのConfig File一覧が表示されます。
オリジナルでは下記となっていますのでどれか一つを選びます。
Camm_c.cfg ローランド彫刻機用
Camm_ld.cfg 〃
Epson.cfg エプソン製プリンタ
Epson180.cfg 〃 (180DPI対応)
Epson360.cfg 〃 (360DPI対応)
Hp7400.cfg ヒューレットパッカード製プリンタ
Hp7500.cfg 〃
Laserjet.cfg ?
Necpr201.cfg NEC PR201相当プリンタ
3.変更例
私が日頃使っているプリンタはCanon製ですので、上記の中からエプ
ソンの360DPI対応を選んで使用しています。
またホームページ用に回路図をグラフィックデータとする時には、BID
ファイル化するのですが、その時にはNEC用のプリンタを指定する必要
がありますので、その時にはプリンタを指定し直しています。
実際の、このConfigration Fileの修正方法を以下で説明します。
HiWIREの中に含まれている、「Cfgread.txt」というテキストファイルに各々
の意味が説明されていますので、それを参考にして下さい。
こうして変更したファイルを別の名称で保存します。但し拡張子は「.cfg」で
なければなりません。
そうすると選択メニューに自動的に追加されるので便利になります。
(1)記述上の規則
このファイルを記述する上で規則となっていると思われることです。
・複数の項目があるときは、途中行は「;\」で終了し、最後の行は「;」
のみで終了する。
・「する/しない」は、「yes/no」で指定する。
・[ ]で囲まれた項目は、それ以下の行が[ ]内の選択肢となることを
示す。
(2)パッドのセンターに塗り残しを設ける
アートワークの印刷の時、ランドなどのパッドで描いたパターンの
中心に穴をあけるための塗り残しを自動的に出力するように指定
します。これにより穴あけ用の穴自身をパターンで作成する必要
が無くなります。
また、実際の穴あけの時、ドリルの先が滑らず、きちんとセンター
に穴をあけやすくなります。
HOLECTRS=yes ← noをyesに変更
(3)アートワークの倍率は「1」にする。
アートワークにはトレーシングペーパーに直接印刷したものを使う
ので、一般的な2倍ではなく原寸指定とします。
SCALE=1 ← 2を1に変更
(4)用紙の追加方法
これは簡単で MEDIA= という項目の所に
用紙名:(原点),(縦横サイズ);\
という書式で追加すればどんなサイズでも追加できます。
例えば A5:(0,0),(7.6i,5.4i);\ という行を途中に挿入すれば、A4サイズ
の半分、A5サイズの用紙を追加したことになります。
ここでサイズで数字に「i」をつけるとインチサイズであることを表します。
MEDIA=[PS]\ ← PSという項目の選択肢に
なることを示す。
A5:(0,0),(7.6i,5.4i);\ ← 追加した行
A4:(0,0),(10.8i,7.6i);\
A3:(0,0),(15.8i,10.8i);\
Letter:(0,0),(9i,8i);\
Legal:(0,0),(12i,8i);\
Narrow:(0,0),(44i,8i);\
Wide:(0,0),(44i,13.6i);
実際の用紙の指定は前の方にある、「PS=」という項目で指定します。
指定の仕方は、下記の様に、用紙名称で指定します。
PS=A4 ← 内容の複雑さなどによって適当なサイズに変更する。