1.概要
ここでは、HiWIREU School Versionを使って回路図を描く時の
基本的なことと、上手に描くためのこつを説明します。
2.基本設定方法
回路図を描くための基本的な設定内容は下記のようにすると
便利です。(1)Ctl→Wdth は「0」を指定
(2)Ctl→Grid は「12」を指定
(3)Ctl→Snap は「On」を指定
(4)Ctl→Lock は「45」を指定
(5)Ctl→Band は「Off」を指定
(6)Ctl→Disp は「1,255」を指定
3.設定内容の説明と上手に描くコツ
(1)線幅の指定方法 (Ctl→Wdth)
このコマンドは線分の幅とラベルのサイズの外に、Padの角の
丸みも指定されます。
・Wdthで「0」を指定すると、印刷の時の幅は、回路図では1ミル、
パターン図では8ミルになる。
・Ctl→Wdthコマンドで「--」を指定すると Linコマンドで描く直線
は破線に、「..」を指定すると点線になります。
(いずれも2個の「-」か「.」)
(2)グリッドの値 (Ctl→Grid)
回路図用にグリッドを指定する時には、「12」か「24」が便利。
これは、各ライブラリで用意されている部品の端子の間隔が「12」
を単位に作成されているためで、拡大している時には「12」で、
グリッドが見えない時には「24」で指定します。
そして Ctl→Snap→Onとコマンド指定してグリッド作画モードに
します。
(3)ラベル文字の入力方法 (Ctl→Lab)
部品の値や、部品名称、回路図内メモなど、文字情報として加え
ておきたい内容 は結構沢山あります。
この文字を入力するためのコマンドです。
・Ctl→Wdthコマンドで「4」を指定して文字サイズを統一する。
・文字の最初に「!」を付けると、文字の上側にバーラインを
追加します。 (負論理である記号として使います)
・文字の最初に「’」を付けるとイタリック文字(斜め文字)と
なります。
(4)レイヤの使い方
HiWIREでは256層ものレイヤが使えますが、実際の回路図作成
の時には下記とすると便利です。
レイヤ間の移動は「+」「−」で何時でも移動できます。
また常に全部の内容が表示されていた方がやり易いので、
Ctl→Disp で指定します。
レイヤ番号
描画内容
0
部品の配線端子、ピン番号 1
接続配線 255
部品の記号そのもの、部品名文字、部品の値説明文字
実際の作図作業は下記の様にします。
レイヤ毎に線色を変える。
・まずレイヤ0で部品をライブラリから選択し貼り付ける。
・次にレイヤ1に移動して、Wdthを「0」にして配線をする。
・次にレイヤ255に移動して、Wdthを「4」にして説明文字や、
部品の値 を入力します。
・これらを繰り返します。
画面には全レイヤが常時表示されていないと作業しにくいので、
全てのレイヤが 表示されるようにします。
コマンド指定した時要求される、Secondary layers: に対しては、
「1,255」と指定し色は適当な色にして(デフォルトのままが良い)
「OK」とします。
抵抗やコンデンサなど値を入力する必要がある部品については、
あらかじめ「xxxK」とか「xxxuF」とかの文字が設定されています。
そこでこれを変更することで値を入力します。
やり方は、まずレイヤ0に移動します。次にChgコマンドを選んで、
変更する文字をクリックします。画面の一番下にある入力ライン
で値が入力できるので適当なデータを入力します。
これで変更完了です。
(7)配線の交叉
配線が十字やT字で交叉する時は下記のようにします。
実際の回路図を例にします。
・十字の交叉は交点か接続か曖昧なのでできる限り使わない。
・T字の交叉はHiWIRE内部で自動的に接続点とみな されますが、
十字交叉はCtl→DotコマンドでDotを加えないと接続点とはみな
されません。
・従って、接続する場合には十字交叉は使わず、ずらして2個の
T字交叉とする。
・横切るだけの場合には、出来る限り交点のところには、Ctl→Arc
コマンドで円弧を挿入して非接続点であることを明確にします。
・点線のボックスはWdthで「--」を指定してBoxで描いたものです。
・レイヤ毎に色が変わっています。
白:レイヤ255 黄:レイヤ0 紫:レイヤ1
・上図のグリッドは24ミルで指定しています。
(8)回路図の規模制限を避ける方法
School Versionでは、作成できるデータに約20KBという制限が付いて
います。それでも、ICで5個から20個程度は描けますから、大部分は
通常の描き方でも大丈夫なのですが、一寸大き目の回路図を作成する
時、少しでも規模制限にかからないようにする方法です。
結論から言うと、ライブラリの部品から、パーツリストやネットリストを作成
するためのデータを削減し、図面として描ければ良いという内容だけに
絞ります。
このためにすることは、ライブラリから貼り付けた部品の余分な情報を
削除することです。その情報とは、部品番号や部品名称です。
これをいちいちやっていたら面倒ですから、私の作成したライブラリを
使って頂けば、これらの余分な情報は削除してありますので、比較的
規模が大きくても規模制限にかからずに済みます。
また配線には名称をつけずに線だけとします。ネットリストの機能は使え
ないのだから。