【ICSP】
マイクロチップ社のICSPは、「In Circuit Serial Programming」の略で、
PICを基板等に実装したままの状態で、内蔵メモリにプログラムを
書き込む方法のことをいいます。
つまり、ICSP方式でPICのプログラミングを行えば、いちいち
PICをソケットからはずしてプログラマのソケットに差し換える手間も
無くなりますし、フラットパッケージのPICのように、基板にはんだ付け
してしまったPICのプログラム書き換えも、そのままの状態で可能に
なります
PICで、フラッシュメモリのデバイスは全てのPICがICSP対応になっていますので、
設計段階でICSP対応にしておけば、バージョンアップなどの書き込み作業が
簡単にできることになります。
特にMPLAB ICD2をプログラマとして使う場合には、もともとICSP用として
作られているので、ICSPがしやすく、特にいろいろな電源電圧にも対応できる
ようになっていますので便利に使えます。
しかし、ICSPを行うためには、PICの基板側の回路設計で注意しなければ
ならないことがいくつかありまので、これを満足させる必要があります。
【ICSPの基本接続】
ICSPを行う場合の基本的な接続は下図のようになります。このようにわずか5本
の線だけ用意しておけば、プログラマからシリアル信号と、書き込み用の電源が
供給されるようになっています。
この書き込み用の電源(Vpp)は13Vの電圧となっています。このため回路設計
ではMCLR端子周りの設計に注意が必要です。
さらにターゲット側(PIC側)の電源Vddが5Vで無い場合にも、回路設計で注意
が必要になります。