【IrDAとは】
赤外線を使った送受信は、身近ではテレビやビデオのリモコンとして使われていますが
こちらの送受信は決まったデータフォーマットで繰り返し送信する一方的なものです。
この赤外線をデータの送受信に使うために考えられたものがIrDA(Infrared Data Association)
で、送受信のための素子のハードウェア仕様と、プロトコルスタックを中心としたソフトウェア
仕様が規定された世界標準仕様です。
【PICとIrDA】
実はPICと赤外線通信は直接は関係が無い。しかし、PICの開発元であるマイクロチップ社
は、赤外線通信用の素子を開発している。
この中からPICのコアに赤外線通信用のプロトコルIrDAを組み込んだIrDA専用ICが開発
された。これがMCP2120とMCP2150である。特にMCP2150は内部にIrCommプロトコルを
実装していて、これに赤外線送受信素子を接続するだけでIrCommベースの通信を実現
することが出来ます。
つまりノートパソコン等に使われているIrDAと同じプロトコルで通信が可能になります。
【IrDAに関する情報源】
(1) 本家 Infrared Data Assoiation の公式サイト
ここでIrDAに関する標準スペックを入手することが出来ます。
標準とスペック入手先
(2) 赤外線通信(IrDA)対応ソフトウェア/ドキュメント/リンクリスト
国内の赤外線通信に関する代表的サイトです。
IrDAに使い方に関するウンチクが下記で語られています。
「赤外線通信(IrDA)はこう使え!」
この中でIrCommについての解説があり、歴史も含めて解説されていて
よく理解することが出来ます
(3) Windows2000用IrCommドライバ(フリーソフト)
Windows2000では上記のサイトで解説されているようにIrCommが隠蔽
されてしまい、COMポートとして使うことが出来なくなってしまいました。
このサイトで提供されている「IrCOMM2k」を使うと仮想COMポートとして
IrDAをIrCommプロトコルで使用することが出来るようになります。
(4) マイクロチップ社のMCP1210/MCP2150のページ
IrDAベースの赤外線通信用インターフェースコントローラのページです。
またこの関連のアプリケーションノートのページもあります。
(5) Embedded Companion Suite
有名なPDAであるPalm用のIrCommベースの通信アプリケーション
"ecslib"が入手できます。
これでテキストベースの通信が可能となります。