ケースは工作の仕上げとも言うべきものです。回路設計をし、プリント板
に組み立て、苦労して動いた時の感動を奇麗な形で残したい、これは
誰しも同じ思いです。
見事なケースに納まった製作品がきちんと動作する。これが私達、工作
を趣味とする者の「こだわり」でもあります。
下記写真は基板裸の状態と、ケースの収めた状態のものですが、やはり
ケースに収めた方が出来栄えは比較になりません。また、耐久性という
意味でも、ケースに入れておけば何十年でも使い続けることが出来ます。
購入キットでも、ケースに実装すれば、立派な製作品となります。
上側はいずれもケースに
実装する前の状態
下側はいずれもケースに
収納した状態
逆に下図などは、ケースに入れなければまともには動作しません。
これらは、ケースがシールド効果や、固定による安定化の効果を果たして
いる訳で、ケース無しでは考えることは出来ないものです。
ケース自体が部品となっている例。
シールド効果と固定による安定化。
また下図は加工としては難しい部類のもので、いわゆるモータなどの可動
部分を持っているものです。これらの加工には振動や、位置取りなど考え
なければならないことが多くあります。
【ケースの加工法?】
それでは、このこだわりのケース加工にはどんなものが含まれるので
しょうか?
ケース加工の基本は、下記4つに集約されます。
以下では下記4項目のそれぞれのノウハウについて紹介して行きます。
(1) 切断
材料にはアルミ、アクリル、基板などがありますが、それぞれ
の切断方法と道具、ノウハウの紹介です。
(2) 穴明け
各材料に丸穴や角穴を明けるための道具とノウハウの紹介です。
(3) 取り付け
加工が完了したケースに必要な部品を取り付ける際の方法と
ノウハウの紹介です。
(4) 飾り付け
最後にキメルための道具とノウハウの紹介です。