デモプログラムの概要(Ver3.75)


【デモプログラムの機能】

このTCP/IPスタックデモプログラムは下記のような機能を持っています。

(1) DHCPアドレス自動割付機能
(2) ウェブサーバ機能
(3) UDP通信サンプル(Announce)
(4) HTTPクライアント機能(TCPクライアントのデモ)
(5) DNSクライアント機能
(6) NetBIOSネームサービス機能

【DHCPアドレス自動割付機能】

 LANに接続すると自動的にDHCPサーバと通信をして、IPアドレスを
割り付けてもらう機能です。
この機能は接続するネットワークによってはサポートされていない場合も
ありますので、コマンドにより禁止許可ができます。

 スイッチSW1を押しながらリセットすると、RS232Cでパソコンのハイパーターミナルに
下図のような操作メニューを出力します。ここで1から0までの操作が可能になるように
なっています。

 図はデフォルトのIPアドレスを確認したあと、0のコマンドを実行して、DHCPにより
192.168.1.102というIPアドレスを取得して動作を開始したことを表しています。




【ウェブサーバの機能】

デモプログラムはウェブサーバとなるようになっていて、デモボードをLANに接続
したときのIPアドレスをブラウザで開くと、下図のような画面がパソコンのブラウザ
に表示されるようになっています。
この画面から下記の監視制御ができるようになっています。

 (1) Home、Features、Architecuture、Stack Footprint のクリックで
   それぞれの画面に切り替わる
 (2) 状態モニタ(高速で表示更新)
   アナログモニタ(ボリュームのA/D変換値の表示)
   スイッチのオンオフ状態
   LED出力の状態
 (3) 制御出力
   2個のボタンでLEDのオンオフ制御
 (4) LCDへの文字出力(この機能はLCD付きの場合のみ有効)






【デモプログラムのモジュール構成】

このデモプログラムのモジュール構成は下図のような構成となっています。
TCP/IPスタックの上にデモプログラムそのものがアプリケーションとして
追加されていて、これがウェブサーバの機能を果たしています。
ウェブページはファイルとしてマイクロチップのオリジナルのファイルシステム
(MPFS)でファイルとしてプログラムメモリ内か外付けEEPROMに格納され
ています。
StackTaskでパケットの送受信チェックを行い、受信パケットがあればその種類
によりそれぞれの処理プログラムモジュールに分岐させて処理しています。
このStackTskに常に処理ができるだけ早く戻るようにデモプログラムを含めて
記述する必要があります。







        目次に戻る