PICクラブ 第8回情報交換会


【第8回情報交換会概要】

開催日時  2000年4月22日 PM1:00〜PM5:00

開催場所  川崎市中原 マイクロアプリケーションラボ内

出席者

堀江 康二
小川 晃
福士 幸弘
堀 浩一郎
高木 美勲
小野寺康幸
井村 裕
川村 浩之
潘 廣儒
出雲 健三
矢野 百人
松家 光雄
小田島雄一
落合 幸喜
大和田和人
加藤 勇
木皿 直規
菅原 雄介
黒滝 賢治
川嵜 淳一
藤沢 哲也
有井 智哉
大内山士郎
後閑 哲也

【まとめ】 

第8回の情報交換会は、総勢22名という大勢の方々の参加で盛況でした。
今回は特別に日本マイクロチップ社の堀江さんが参加され、当クラブに対して、
米国マイクロチップ社から創立10周年、10億個出荷記念の楯をSanghi CEO
のレターとともに贈呈して頂きました。
今回の参加者はこれまでに参加された顔なじみの方々が多く和やかな一日でした。
それでも今回、初めて中国から日本に勤めにこられた方が参加され、国際色ある
ものとなりました。
今回も自社のスペースを快く提供して頂いた、MALの小川さんには
心よりお礼申し上げます。

《参加者写真》
  今回は参加者が多いためカット写真です。


  堀氏   福士氏    木皿氏   小田島氏  
    川村氏     小野寺氏

      堀江氏   藤沢氏    落合氏
小野寺氏   井村氏    

菅原氏   大内山氏 川嵜氏  大和田氏  出雲氏
  黒滝氏    加藤氏       矢野氏  

   後閑    松家氏  高木氏  有井氏   藩氏


【マイクロチップ社より楯を頂く】

日本マイクロチップ社の堀江さんから、米国Microchip Inc.のCEOであるSanghi氏の
レターとともに、マイクロチップ社創立10周年、出荷10億個の記念の楯を
頂きました。
それと一緒に、参加者にプレゼントとして、Tシャツとマグカップ、最新版の技術情報
のCD-ROM、それとPICのお土産を頂きました。
堀江さんどうもありがとうございました。

  



【作品紹介】


1.ブイの位置送信出力制御ユニット : 川村さん

無人ブイの現在位置をGPSの信号を受信することで認識し、その他の
情報を加えて無線で送信し、ブイの持ち主に知らせるための制御装置
を開発中ということで、そのサンプルをお持ち頂きました。
GPSの話題がしばらく続き、皆さんの関心が高いことが分かりました。
また、時刻とGPSの関係も話題となり、最近サービスを始めた長波での
時刻サービスのことも話題となりました。

 PICで、送信部の電力制御、
 GPSエンジン の制御を
 行っているとのこと


2.ファービー語の解読器と赤外線によるマウス代替装置 : 福士さん

ファービー人形が発する赤外線による会話信号を受信して解読し、返事を
するユニットでファービーが勝手に会話を始める。
夜中にこれをデバッグしている姿を想像すると少し怖い?

  左のユニットでファービーの赤外線を
  受信して解読し、応答を赤外線で返す
  するとまたファービーが何か言ってくる
  という感じ


障害者がマウスを操作できない場合に、その代わりをする装置で
赤外線受信モジュールとUSBインターフェースを組み合わせて
ひとつのユニットにし、大きなスイッチなど障害者が扱いやすいボタンを
送信用に用意してそれでマウスの操作を代行させるもの。
USBのインターフェースは何と市販のマウスから取り外したものだとのこと。

  上がUSBとスイッチを組み合わせてマウスの
  代替をするユニット
  真中が、USBと赤外線リモコンを組み合わせて
  マウスを操作するユニット
  下側が、電源のOn/OffとWindowsの自動起動を
  赤外線リモコンでやってしまうユニット



3.赤外線リモコンで電源をOn/Offするユニット : 小野寺さん

赤外線のリモコンで操作するとAC電源をOn/Offできるユニットで
テレビとビデオを1個のリモコンで操作することが目的


 赤外線受光モジュールで受信したコードを
 PICで解読し、サイリスタのOn/Offをすることで
 AC電源の制御を行っている。


4.セグメントLED表示制御とキーエクスパンダユニット : 井村さん

5桁のセグメント発光ダイオードのダイナミック制御を行うユニットで
EEPROMにパターンを覚えこませることで、街中のディスプレイのように
点滅や順次シフトなどの動作をさせている。


 出力ピンが不足したところをシフトレジスタ
 を使って補った。
 やや表示デューティが低いため表示が暗く
 なってしまった。


 キー入力用のピンが不足したところをシフト
 レジスタを使って効率よく増設した。
 意外と使えるかも知れない回路です。


5.フットマウス : 加藤さん

以前皆さんに紹介して頂いた足で操作するマウスの製品版の紹介をして
頂きました。さすがに綺麗に仕上がっていました。
位置検出の方法について、光を使ったらとか、エンコーダにしたらとか、
いろいろな意見が出ました。

   

6.ドットマトリクスLED表示制御ユニット : 大和田さん

16×16の発光ダイオードを2個のPIC16F84で制御しようというユニットで
8×16を2組でPIC間の同期を取りながら制御しようとしています。
ただ今回はハードで プログラムの方は次回?
これに最近発売された、アナログデバイス社の加速度センサーがついていて
前回の加速度計のバージョンアップをしようとしているとのこと。

7.ゲーム : 菅原さん

6月まで非公開のゲームをいち早く紹介していただきました。前の晩徹夜で
作ったとのこと。
いつものとおり、パームパイロット(今回はIBMのワークパッドに代わっていました)
とPICを組みあわせたゲームです。皆さんの意見は、「面白い」で、結構皆遊んで
いました。
これにも例の加速度センサーが使われており揺れを検知するようになって
いて、その制御をPIC16F84でやっています。

   

8.ラジコンカーレース実況記録装置 : 矢野さん

ラジコンカーのレースをビデオに撮影しながら、制御電波をそのままビデオの
音声大域に記録し、あとで映像と一緒に制御の仕方を目で見えるようにして
上手な操縦法を勉強しようというもの。
ラジコンのPWM信号のパルス幅をPICで測定し、それを4800bpsのシリアル信号
で送り出す。さらにそれを正弦波発生用ROMで「1」の区間に変調をかけてから
ビデオの音声信号として録音している。
4ヶ月を要した大作で、アマチュア精神に富んだアイデアがふんだんに盛り込
まれている作品でした。

   

9.315MHz帯送受信モジュール応用ラジコン : 後閑

315MHzという非常に高い周波数の送受信モジュールをそのまま
使ってラジコンの送受信機を作り、それで車を操縦できるように
しました。

     

  上がラジコン車と受信ユニットです。
  左が送信器でボタンでコントロール
  します。
  前進、後進、速度可変、ブレーキ
  左右旋回が出来ます。


10.移動工作デスク: 小田島さん

とてもユニークな作品の紹介です。彼は最近出張が多く、電子工作を自宅で
楽しめないので、かばんの中に移動先でも電子工作が楽しめる道具類を
きっちりと組み込んでしまいました。
中身が優れもので、蛍光灯スタンド、データロガー、マルチメータ、PICライタ
抵抗コンデンサ部品、工具類一式とじつに至れりつくせりの中身です。


 蓋を開けてスタンドを立て、小型蛍光灯で手元は
 明るく万全。
 測定器から工具、部品何でもありです。



【参加者紹介】

黒滝さん   お仕事は電力会社関連、何でも屋ということで、現在はパソコンの管理?
         台湾、韓国に旅行に行かれて電気街を徘徊されて来た紹介がありました。
大内山さん  シーケンサなどの組み立てをお仕事にしているとのこと。
         PICに興味を持ったのがきっかけ。
高木さん   カーオーディオの設計がお仕事、最近はカーテレビの設計なんだそうで
         ハードだけではやってけないといことで、PICが入門となっているそうです。
川嵜さん   楽団でトランペットをお仕事としているとのこと。 その音楽関係の中で
        マイコンで制御するものをいろいろ考えていらっしゃるとのこと。
堀さん    大学院に進学して、勉強中とのこと

藩さん    5年前中国から来日して、現在日本のメーカでお仕事をしているとのこと。
        久しぶりに興奮する集まりだっととのこと。
出雲さん   特注品の電子製品の設計製造をお仕事にしていらっしゃるとのこと。
         無線関係に強い。
松家さん   プリント基板製造をお仕事にしていらっしゃいます。
         当クラブの発想をお仕事に活用しているとのこと。
大和田さん     




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