PICクラブ 第17回情報交換会


【第17回情報交換会概要】

開催日時  2003年 2月15日 PM1:00〜PM5:30

開催場所  エポック中原 第3会議室

出席者

  樋口 聡    上谷 晴彦   深沢 秀男   長浜 淳一
  山原 忠雄   久保田 晃   日高 弘     斎藤 洋一
  梁取 弘明   田中 俊幸   登 将一     櫻井 清
  五十川基文  堀 浩一郎   宍戸 浩二   西村 正弘
  江口 耕三   菅原 雄介   小野寺康幸   小田島雄一
  兼崎       中尾 裕一   落合 幸喜   内田 高之
  神山 博光   萩原 進也   小川 晋一   大藤 眞弘
  小川 晃    後閑 哲也

【まとめ】 

 第17回情報交換会は、駅前のエポック中原の会議室を借りて総勢31名という
大勢の皆さんでした。 さらに今回はROBO-ONEで優勝した菅原さんに2足歩行
ロボットの解説をしていただき大いに盛り上がりました。
またインフロー社の江口さんからユニットB用のプリント基板のプレゼントを頂き
ました。ありがとうございました。
また梁取さんからはセンサー用基板を、マイクロチップ社からはPICのプレゼント
を頂きました。ありがとうございました。


《参加者写真》  
  下記の他に 高木氏、田中氏がいらっしゃいました。
          斎藤氏  萩原氏?堀氏? 小川氏   梁取氏      深沢氏  宍戸氏         長浜氏     日高氏
      内田氏   五十川氏 江口氏   登氏 菅原氏  小野寺氏           久保田氏   西村氏        
  上谷氏    桜井氏   神山氏  落合氏      小田島氏     大藤氏       山原氏  兼崎氏 
樋口氏                            後閑                                       中尾氏 



広い会場でしたので、
ゆったりと話ができました。




【作品紹介】

1.無線SN携帯測定器   :深沢さん

列車無線のS/Nレベルを車などで走行しながら測定する
携帯型の測定器です。 データの保存用に秋月のロガ-
キットを使っています。


測定器自身はハードロジックで自作
飛び出ている部分がPIC活用のロガ-



測定データの例です。 ★南武線測定データダウンロード

2.音楽ジェネレータ : 山原さん

PIC12C509で3種のパルスを出力し、それを合成してアンプ出力
にすることで音階を生成しています。
曲目はチゴイネルワイゼンとのこと??
楽譜から音楽用のデータを作成するのは結構大変でしょうね。




3.紫外線硬化樹脂 : 兼崎さん

特殊な紫外線硬化樹脂を使って、紫外線発光ダイオードの
紫外線をレンズで絞って照射すると、細い糸状に硬化します。
この光源を3次元で動かしながら液状の樹脂に照射すれば
いろいろな自由な形に硬化させることが出来ることになります。
現在研究中とのことでしたが色々な造形ができそうです。

4.めまい診断用スコープ : 斎藤さん

めまいの患者の眼球の動きを診断するためのスコープで、赤外線
カメラを使って、患者を暗視状態にしたまま、医師が液晶表示部で
眼球の動きを見ることができるようにした試作装置です。
スコープに使っているバッテリの充電器にPICを使っています。

診断用の液晶表示器
その裏側がバッテリ収納部

患者用のスコープ内側、眼球部に赤外線
カメラがあります。


NiHバッテリ(10個)用の充電器
トリクル充電で、電流を監視して
充電する、しないを制御しています。

5.アマチュア無線用キーヤ- : 日高さん

毎回色々工夫したキーヤーを紹介して頂いていますが、今回は
PIC12F675を使った小型キーヤーでした。相変わらず多機能な
キーヤーで便利に出来ています。


きれいにまとまっています。


裏側の配線も見事です!




6.電波時計 : 樋口さん

安く手に入れた電波時計を分解し、電波受信部を利用して
PICと接続し、新たに時計を組みました。
電波時計の電波の信号フォーマットの勉強に大いに役立った
とのことでした。

右側が電波時計受信ユニット
基板下側に受信用のICが固定されています。



電波時計の電波の仕様については下記で公開しています。
  ★★ 日本標準時グループ

7.電流測定テレメータユニット : 堀さん

大型モータやヒータなどの交流電流測定用CTの出力信号を
変換して、パルス幅にして出力する変換器です。
ハードで実効値に変換してからPIC16C711でA/D変換し
信号変換して出力しています。

きれいなケースに収まった
製品版です。


8.2足歩行ロボットVer3 : 菅原さん

今回のROBO-ONEで優勝した2足歩行ロボットです。
課題の歩行やボックス歩行なども軽くこなし、前後に倒れても自ら
起き上がることができるという優秀なものです。
しかも顔の部分には発光ダイオードで目と口が出来ていて、表情が
変わるようになっています。
パソコンとの間は無線での送受信となっています。

敬礼のポーズです。

しゃがんだり、攻撃したりと
いくつかのポーズが用意されています。

制御はロボット専用のマイコンです。
リモコン本体側はWindowsパソコンです。

ROBO−ONEニュースについては下記サイト参照
  ★ PC watch

顔には発光ダイオードがあり
いくつかの表情が出せるように
なっていてユーモアのある表情です。


足首、ひざ、腰とそれぞれサーボモジュール
が実装されています。
全部で20個のサーボが使われています。


片足を上げての歩行も安定な動きです。
腰、足首が2自由度になっているので
足を横に開いた動きも出来ます。




9.ミニロボット : 落合さん

マインドストームのレゴを使った本当に小さなミニロボットで
一応これでも2足歩行をします。
ケーブルで接続したリモコン側と本体側に同じモータを使っていて、
それらを直接接続し、リモコン側のモータを発電機として使って
本体のモータを動かしています。

右側がリモコン、左側がロボット本体です。
リモコンのタイヤを回すと発電し、本体の
モータが回転します。逆転もします。


10.スパークリンク用タイマ : 上谷さん

ボクシングの練習用のインターバルタイマで、大型の液晶表示
と大型のブザーから構成されています。
制御は何と昔懐かしいZ80とのこと。

上側が分、秒表示で、下側が回数表示です。
大きな鉄板の箱でできた頑丈な表示器です。
これならパンチを受けてもつぶれませんね。



11.オンボードPICライタ : 神谷さん

PICで実験をするときに、パソコンからシリアル通信で書き込みができる
ツールを紹介して頂きました。
本体はPIC16F84Aで、パソコン側はDOSのプログラムとなっています。

右上がライタ本体
左下は実験用のユニバーサルボードに
パネルを取り付け便利に使えるように
したものです。



12.PIC用AC制御ユニットとゲーム : 五十川さん

トレーニング用のPICボードに接続できるAC100V用の出力ボードです
8系統のトライアック出力で、PICとの間はフォトトライアックで絶縁して
います。

右上が制御ボード
下側はPICのトレーニングボード


トラ技に掲載されたブロック崩しゲームとそれを表示する液晶モニタです
これでゲームがどこでも出来ます。
右下は白色LEDのテストボードで、各色を試して見ることが出来ます。




13.ACコントローラ : 後閑

AC電源の調光ユニットをPICで組んだものです。
フォトトライアックとフォトカプラでAC100V系とPICを絶縁しています。
ついでにパソコンとシリアルで接続してパソコンからもリモコンで
調光ができるようにしました。
これではんだこての温度調節や、電動ドリルの回転数調整に使って
います。

つまみで調光を可変する。
液晶表示器には現在の割合が表示される



PIC16F873を使用しています。
小型のACトランスを基板に直接実装
しています。


14.汎用絶縁型出力ユニット : 大藤さん

フォトカプラで絶縁した出力ユニットで、基板化したとのこと。
米国向けに製品としているとのことで、全ての出力にフューズ
が付いていました。

右側が出力ユニット
 上面はすべてフューズです。
左側は制御ユニット


15.その他 Webサーバ : 長浜さん 後閑

マイクロチップ社のフリーのTCP/IPスタックを利用したWebサーバの
試作途中版の説明でした。
長浜さんはIPI社の基板で、後閑はPICNICの基板で試していました。



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