【第19回情報交換会概要】
【重要なお知らせ】
PICクラブのご案内のメールが届いていない方、メールアドレスが
変更になった方は、下記までお知らせ下さい。
後閑 gokan@m2.ocv.ne.jp
開催日時 2003年 9月6日 PM1:00〜PM5:30
開催場所 エポック中原 第3会議室
【出席者】
松家 光雄 山原 忠雄 矢野 百人 深沢 秀男
高木 美勲 木内 樋口 聡 黒滝 憲次
吉葉 寛一 箱木 北斗 大和田 和人 酒井 雄
池谷 江口 耕三 田坂 小泉 進
西村 正弘 山本 長浜 淳一 日高 弘
五十川 基文 千田 隆 川村 民応 川上 和男
加藤 勇 大藤 眞弘 島 康太郎 大内山 士郎
内田 高之 小川 晃 兼崎 幸雄 上谷 晴彦
菅原 雄介 下笹 洋一 森口 安見
柴田 後閑 哲也
【まとめ】
第19回情報交換会は、駅前のエポック中原の会議室を借りて開催しました。
午前中にMALさんの新製品紹介があったこともあり、総勢38名という大勢の方々
が参加されました。また、ROBO-ONE連続優勝の菅原さんの2足歩行ロボットの
紹介を始めとして、たくさんの作品の紹介があり有意義な一日でした。
《参加者写真》 今回は名前と顔が一致しない方が大勢でした。ゴメンナサイ!
柴田氏 下笹氏 安見氏 菅原氏 森口氏 上谷氏 川村氏 大内山氏 日高氏 内田氏 川上氏
+ロボット 小泉氏 五十川氏 黒滝氏 加藤氏 大藤氏 島氏千田氏 長浜氏 西村氏 大和田氏 山原氏 吉葉氏 小川氏
矢野氏 酒井氏 箱木氏 深沢氏 松家氏
池谷氏 兼崎氏 樋口氏皆さん真剣に説明を聞いておられました。 貴重な情報収集の場になっているようです。
【作品紹介】
1.強力ギアユニットとデバッガ :大藤さん
農薬散布などに使う大型ラジコンヘリに搭載する強力ギアユニットです。
これまでの8ビット分解能から10ビット分解能にアップさせたのと、ソフトによる
サンプリングからキャプチャモジュールによるサンプリング方式に変更したことで、
制御周期が高速化され、動きが非常にスムーズになりました。
後ろ側がギアユニット本体で、下側にモータ
とポテンショメータが見えます。
手前がコントローラでPICが使われています。
PICやその他マイコンなど汎用に使えるデバッガで
RAMの内容を番地を指定して表示させることができます。
制御はターゲット側で、1ポートを使ってシリアル通信で
アドレスを受信し、折り返しデータを返送するという動きで
表示は、2桁の7セグメントLEDで表示します。
シリアル通信とLEDのダイナミック点灯制御をPICで実行
しています。
2.ジョイスティック型マウス : 加藤さん
小型のジョイスティックを使って、パソコンのマウス動作をするマウスの試作品です。
右にある金属棒の先端にジョイスティックが埋め込んで
あり、その制御とパソコンとのインターフェースをPICで
行っています。パソコンとの接続はPS2と互換です。
この他にUSBインターフェースもあるとのこと。
ジョイスティックの本体部です。8方向のスイッチと
押しボタンとが組み合わさったもので、これで方向
とクリック制御をすることができます。
非常に小型です。
3.バッテリ放電器 : 日高さん
相変わらずきれいな日高さんの工作です。
NiH充電式バッテリを完全放電させるための装置で、
1個ずつ独立に制御されているので、確実に放電
させることができます。
1個のLEDの点滅回数で個々のバッテリの状態を
表示しています。
制御にはPIC16F628を使い、コンパレータで電池電圧
を検出しています。
放電制御はMOSFETスイッチと5Wのセメント抵抗で
行っています。
ケースの工作が見事で、ぴったりと収まっています。
4.周波数カウンタ : 西村さん
オーソドックスな周波数カウンタです。
12.8MHzの高精度発振器を基準にした
周波数カウンタで。8桁表示です。
校正方法と周波数レンジ拡大が課題とか。
5.キーパッドコントローラ : 大和田さん
キーパッドのたくさんのキーの区別を、PICのポート2個でできるようにした
コントローラです。
簡易A/D変換方式で、スイッチでラダ-抵抗を
構成するようにして時定数が変わるようにした
ものです。
これで最大64個のスイッチが区別できます。
6.圧力センサー : 酒井さん、池谷さん
2足歩行ロボットの次の課題である、足裏の圧力センサーです。
箱の下にある足裏模型の4隅に圧力センサーが
組み込まれていて、その出力をPICで変換して
パソコンに送信し、パソコンで圧力ゲージとして
表示するという実験システムです。
足裏の4隅にセットされた圧力センサー
まだセンサーの力を十分出し切れていないが、
何か使えそうな感じもします。
これが圧力センサー。長いフィーダーの
樹脂テープの先にセンサーが付いている。
ちょっと形状が扱いにくいですね。
センサー情報は下記で入手できます。
★ FlexForce
7.シーケンサテスト基板 : 箱木さん
汎用のシーケンスエディタをテストするための基板です。
パソコンで動作する汎用のシーケンスプログラム
エディタの検証をするために作成したテスト基板で
スイッチと発光ダイオードにそれぞれアドレスが
対応していて、シーケンスプログラムで指定した
アドレスに対応して動作します。
8.PICNIC応用コントローラ : 深沢さん
PICNICを使って、LAN経由で色々な制御が
できるコントローラボックスです。
てまえにある黒い箱がコントローラ本体です。
VBを使って数多くの制御やモニタができる
プログラムを自作されたようです。
温度モニタ、トレンドグラフ作成
シーケンス制御などなどたくさんありました。
右側がPICNIC
左側が制御部で、リレーなどを使っています。
外側でAC制御もできるようです。
9.PIC応用D級アンプ : 島さん
AMラジオの音声を直接PICにA/D変換で取り込み
それをPWMに変換してD級のアンプ出力として直接
イヤホンを鳴らしています。
これで音声は十分クリアに
聞き取れるものになっているそうです。
PICのポート出力にトランジスタ増幅を
1段追加しただけで、直接イヤホンを
ディジタルパルスでドライブしています。
10.音声読み上げラップタイマ試作 : 矢野さん
ラジコンのラップタイムを音声で通知するようにするため、音声出力を
試作したものです。
右側はスピーカ
パソコンから録音した音声データを送信して
LSIに覚えさせ、PICで指定して時間の組合せの
時間通知を音声出力とします。
今回PICのプログラムはCCSのC言語に挑戦した
とのこと。
音声録音再生にはISD社のLSIが使われています。
パソコンとはシリアル接続で、パソコン側はVB.Net
のため、シリアル用のACTIVE−XとしてVBMANを
使用したとのこと。
VBMANは下記を参照して下さい。
★ VBMAN Controls
11.PICによる音楽演奏 : 山原さん
前回の引き続きPICで音階を出力して音楽を演奏します。
今回は、出力をワイアレス送信機に入力して
ラジオ受信機で聞けるようにしました。
PICもバージョンアップしてメモリアップ
しました。
12.大型LED表示器 : 上谷さん
大型のセグメント表示器をPICでダイナミック点灯制御しています。
前回の制御方式を大幅に改善して
割込み処理がスムーズにできています。
13.加速度センサ応用ラジコン送信機 : 後閑
アナログデバイス社の加速度センサーを使って、傾けるだけで
ラジコンの前後進、速度、旋回が制御できる送信機を作ってみました。
ラジコン送信機とラジコン車
送信機の表面には何も操作部が
ありません。
送信機内部です。
最新PICであるPIC18F2320を使って
制御しています。
加速度センサーはフラットパッケージなので
直接基板はんだ面にはんだ付けしています。
14.2足歩行ロボット :菅原さん、下笹さん、柴田さん、安見さん、小川さん
今年のROBO-ONEで前回に引き続き連続優勝した菅原さんの作品の他に、
金色のアルマイト仕上げできれいな筐体のUNITEと、プラスティック削りだし
筐体の柴田さんの作品を紹介していただきました。
これらには、MALさん製のサーボコントローラ、UNICONが搭載されています。
菅原さんのA-Do4
安定した動きです。
分散型サーボコントローラ 「UNICON」
については下記を参照して下さい。
★ 分散型サーボコントローラUNICON
シュノーケルを口にくわえて
平泳ぎ動作
片足立ちも安定です。
下笹さんの金色に輝くロボット
ちょっと写真撮りに失敗・・・・
柴田さんの作品
すべてプラスティックの切り出しで作られています。
軽くできています。
Modlerを使って設計と切り出しをおこなったとか。
動きが結構速い。