【第20回情報交換会概要】
開催日時 2003年 11月28日 PM1:00〜PM5:30
開催場所 エポック中原 第3会議室
【出席者】
紺谷 哲郎 川村 民応 亀田 通 酒井 雄
高木 美勲 樋口 聡 赤松 康之 箱木 北斗
矢野 百人 梁取 弘明 島 康太郎 瀬戸 静男
上谷 晴彦 吉葉 寛一 日高 弘 大内山 士郎
小野寺 康幸 兼崎 幸雄 深沢 秀男 大藤 眞弘
長浜 淳一 赤松 康之 菅生 圭二 杉崎
小川 晃 後閑 哲也
【まとめ】
第20回情報交換会は、駅前のエポック中原の会議室を借りて開催しました。
今回の作品はなかなかレベルが高く高機能なものでした。
作品紹介のあと、後閑の方から、PIC18シリーズの概要と特徴について説明し、
さらにMPLAB6.40の使い方についての解説もしました。
マイクロチップテクノロジジャパンから紺谷さんが参加され、皆さんにお土産を
いただきました。ありがとうございました。
《参加者写真》 この他に 高木さん 大藤さんがいらっしゃいました。
紺谷氏 小川氏 田中氏 梁取氏 小野寺氏 菅生氏
上谷氏 川村氏
赤松氏 日高氏 亀田氏 長浜氏 矢野氏瀬戸氏 箱木氏 大内山氏 樋口氏 島氏 吉葉氏
杉崎氏 酒井氏 深沢氏
兼崎氏
【作品紹介】
1.ラジコンラリー用ラップタイマ :矢野さん
またまたバージョンアップで今回は声でラップタイマを読み上げて
くれます。1/100秒まできちんと読み上げます。
パソコンから音声ファイルを音声信号でコピーしたとのこと。
右上にあるループアンテナで車のと
通信してラップ時間を計測
音声で通知。ログとして記憶
液晶表示器で後から統計も表示
PIC18LF252で全体を制御
通信はPIC16LF876で行い、音声出力
はPIC16LF876で制御しています。
音声録音再生にはISD5008を使っています。
何とも贅沢な構成になっています。
2.強力ギアユニット :大藤さん
農薬散布などに使う大型ラジコンヘリに搭載する強力ギアユニットです。
前回紹介のあった作品の製品版の紹介をしていただきました。
フラットパッケージのMLタイプのPICを使ったためかなり小型になりました。
手前が内蔵基板部
4個のトランジスタによるHブリッジと
MLパッケージのPIC16F818でできて
います。
3.赤外線信号解析器 : 箱木さん
赤外線リモコンなどから送信される赤外線を受信して、そのビット配列を
解析して液晶表示器に表示します。
PICはPIC16F629を使っています。
解析結果を表示したところ
パルス幅の時間で表示される
解析開始のビット位置も指定できる
4.コミュニティターミナル : 長浜さん
こちらもバージョンアップして音声出力が出るようになりました。
左上にあるのが無線送受信ユニット
PIC18F452で全体を制御し、音声と
表示データは外付けのフラッシュメモリに
格納しています。I2Cでこのフラッシュメモリ
とリアルタイムクロックとを接続しています。
表示が蛍光表示器でグラフィカル表示なので
大きな文字で漢字も表示できます。
音声と表示データはパソコンで作成して
ダウンロードします。
5.高機能キーヤー : 日高さん
こちらもバージョンアップで、多機能なキーヤーです。
きれいなつくりのケースです。
CQコールサインの記憶繰り返し
はもちろん、ボタン操作で多くの
機能を実現しています。
使用したPICはPIC12F675という小さな
ものですが一杯機能を詰め込んでいます。
基板の表面には部品名を印刷した紙が
張られていてきれいです。
6.謎のデータ送受信機? : 亀田さん
謎のデータ送受信機で、腕時計に収納する計画の試作品だとか
キーボードはなぜかホール素子が使われて
いて、磁石を近づけると入力できる仕掛けに
なっています。
送受信はレーザーで実現しています。
PIC16F628で制御しています。
7.芸術作品コントローラ : 赤松さん
芸大生の赤松さんが作成する芸術作品を制御するのに
使うものだそうです。
MIDIをシリアル通信として使って、発光ダイオードやモータの制御ができます。
全くマイコンの素人がPICなら簡単にできたそうです。
ブレッドボードで試作
PIC16F628を使用
MIDIが通信手段
8.X-Portの応用 : 深沢さん
X-PortというLAN−シリアル変換器がありますが、それを応用して
PICとX-Portを組み合わせたコントローラです。
LAN経由でパソコンなどと通信して
右側の箱のスイッチやLEDの入出力
をすることができます。
LANを接続すると10Mbps/100Mbpsは
自動判定。
パソコンの方のソフトはWinsockで
できるとのこと。
9.PICer最新版 : 小野寺さん
小野寺製のPICライタであるPICerの最新版のボード、左側はATMEL用
今回の基板製作には、EagleというEDAツールを使い、基板製作は
オリメックスというWebによる基板製作会社に依頼したとのこと。
下記の1式で34ドルという安さだとのこと。
PICerのサイトはこちら
Eagleはこちら
オリメックスはこちら
Eagleとオリメックスを使った基板の作成から発注まで
・小野寺さんがまとめてくれました
・Eagleの使い方も懇切丁寧に解説してあります。
10.PIC18シリーズの概要と特徴 : 後閑
PIC18Fxxxxシリーズの概要についてプロジェクタを使って
説明しました。
またMPLAB IDE Ver6.40の使い方も説明しました。