【第24回情報交換会概要】
開催日時 2005年 3月12日 PM1:00〜PM5:30
開催場所 エポック中原 第3会議室
【出席者】
堀 浩一郎 斎藤 洋一 矢野 百人 松家 光雄
箱木 北斗 大畑 道生 樋口 聡 大内山 士郎
西村 正弘 西村(ご子息) 瀬戸 静男 赤松 康之
鈴木 輝明 出雲 健三 兼崎 幸雄 柏原 俊之
内田 高之 上谷 晴彦 小田島 雄一 日高 弘
小川 晃 後閑 哲也
【まとめ】
第24回情報交換会は、いつもどおりエポック中原の会議室を借りて開催しました。
期末ということでお仕事が忙しく来られない方も多くいらっしゃいましたが、それでも
22名という大勢の参加者で、作品紹介も多くありました。
《参加者写真》
日高氏 上谷氏 大畑氏 大和田氏 堀氏 鈴木氏 川上氏
小川氏 赤松氏瀬戸氏氏 内田氏 小田島氏 斎藤氏 樋口氏 西村氏 出雲氏
柏原氏 大内山氏 矢野氏 箱木氏 兼崎氏 松家氏
【作品紹介】
1.dsPICトレーニング基板 : 小川さん
最新のデバイスであるdsPICをメイン
にした評価ボードの紹介がありました。
モータ制御用のdsPIC30F4011を搭載した
ボードです。
D/Aコンバータを搭載して
アナログ出力ができるように
なっています。
★マイクロアプリケーションラボ
2.ネット対応シーケンサ : 小田島さん
インターネット経由でリモコンできるPICシーケンサです。
インターネットとの接続にXPortを使って容易にLANに接続できます。
今回は特にパソコンで作成したシーケンスプログラムをコンパイルした
中間言語ファイルをLAN経由でPICにダウンロードすることで
自由にシーケンスを組み込むことができるようにした点です。
右上にXPortが見える
PICはZIFソケットに実装
LANのネットワーク経由でダウンロードする
動作モニタや動作指令をメールのメッセージで
制御できるので、ケータイ電話やパソコンから
リモートコントロールで機器を動かすことが可能です。
3.USB接続の汎用I/O : 斎藤さん
UNBN9602を使ってUSB接続した汎用の入出力ボードです。
パソコン側には汎用USBドライバを使ってC++でアプリを作成されています。
キーボード、LCD、LEDなど
いろいろな動作の確認ができます。
今回USBが動くようになるまでかなり苦労
されたとのこと。
4.HCPチャート : 西村さん
一昔前に流行したHCPチャートを、ご自分の実際の設計に使われた経験の
解説をして頂きました。
何故、HCPチャートが最近では使われなくなってしまったが話題になりました。
明確な結論は出ませんでしたが、結局詳細すぎて判りにくいのではという
意見が多かったようです。
5.局発用DLL発振器 : 日高さん
CW無線の送受信機用の局発信号として使える発振器をアナログデバイスの
AD9835というDDSを使って製作されたものです。
7.1MHzの受信機で中間周波数が自作クリスタルフィルタで4MHzであるため
局発としては11.157MHzという周波数が必要とのこと。
アナデバのDDSチップを使って正弦波を直接生成しているとのこと。
セグメントLEDとロータリースイッチ、トンツーの音の生成と高速リアルタイム
処理が複数となるためかなり苦労されたようです。
周波数設定や操作が例によってトンツー方式
となっています。
日高さんの独特の操作方法で耳で操作を確認
する方式です。
6.ハーモニカスイッチ : 鈴木さん
シーケンサの操作内容を変更するための操作スイッチです。
電信の「ハーモニカ」とキーを押すと特別なモードに入って
設定変更が可能になるようになっていることからハーモニカスイッチをいう
名前がついています。
たまたま日高さんと同じ電信符号で
操作する方法となっています。
7.放電加工機の経過報告 : 兼崎さん
前回紹介のあった放電加工機の実機の紹介の予定でしたが問題発生
ということで次回となりました。
放電電流が急激に増えてしまう現象がおき電源もお釈迦になったようです。
8.お札ばらまき機 : 赤松さん
芸大在学中の赤松さんの修士卒業作品で、MIDIの音楽を入力して
送風機の風力を可変して、ドル札をばらまくという奇想天外な作品を
作られました。
PICでMIDIの入力と送風機の制御を行っていますが、ノイズによる誤動作に
悩まされているとのことでした。
でも何百枚もばらまいたドル札は
一体どうなったのでしょうかね??
これが送風機のコントローラです。
詳しくは下記ページでどうぞ。
★赤松ネロ
9.DDSによる高周波発振器 : 出雲さん
やはりアナログデバイスの高性能DDSチップを使ってMAX30MHzの正弦波を生成
できる発振器です。高周波に十分気を使った作りで非常にスプリアスの少ない
出力になったとのこと。
右がDDS部、左がPICのコントローラ部
ロータリエンコーダ専用にPIC16F628が使われて
います。
DDS部の拡大。両面基板で裏面はベタアース
この多ピンでも手付けです。
出力にはローパスフィルタを通したあとミニサーキットの
高周波アンプで電力増幅しています。
スプリアスを減らすため125MHzという原振を直接
外部から入力しているとのこと。
10.ケータイ用アクセサリ : 柏原さん
ケータイ電話のアクセサリとしてキット販売中の製品だそうです。
接続すると自動的に登録した電話に発信したり、Webにアクセス
したりできるとのこと。
プログラムも含むキットなので
自分で機能を変えることも可能とのこと。
詳しくは下記へ
★ JERD社サイト
11.USB2.0対応PICの解説 : 後閑
USB2.0対応のPICの使い方について実際の製作品で
解説しました。
詳しくは下記ページでどうぞ。
★USB2.0対応PICの使い方