【第25回情報交換会概要】
開催日時 2005年 6月18日 PM1:00〜PM5:30
開催場所 エポック中原 第3会議室
【出席者】
安武 昭 箱木 北斗 堀 浩一郎 川村 民応
大内山 士郎 加藤 勇 西村 正弘 川上 和男
長浜 淳一 吉岡 崇 斎藤 洋一 樋口 聡
大和田 和人 瀬戸 静男 笠木 信司 高木 美勲
深沢 秀男 矢野 百人 上谷 晴彦 松家 光雄
小川 晃 和田 内田 高之 小田島 雄一
赤松 康之 安藤 英由樹 小野寺 康幸 鈴木 公爾
中尾 裕一 後閑 哲也
【まとめ】
第25回情報交換会は、いつもどおりエポック中原の会議室を借りて開催しました。
今回は大勢の方の参加あったことと、紹介作品も多かったため、時間が足りず、
最後の方の作品紹介が駆け足になってしまいました。
今回は自作センサーによる放射能カウンタや、形状記憶合金を使った携帯電話の
自動操作など力作が多く、皆さん興味深く質問が相次ぎました。
《参加者写真》今回デジカメのデータメモリが壊れてしまったため写真がありません。
下記写真は皆さんから送って頂いたものです。(バックアップ感謝)
【作品紹介】
1.PIC開発モニタ : 斎藤さん
停止できない装置などの動作を確認するために使う動作監視用の
モニタで、実機からシリアル通信で変数データを取り出し表示します。
左側が実機の代わり
右側が本モニタ
表示はLCDとLEDカウンタで
行われます。
2.自作ガイガーカウンタ : 小野寺さん
前々回紹介した自作ガイガーカウンタのバージョンアップ版で、
より安定な動作をするように更新。
表示は放射線が通過したカウント値を
表示する。
常時いくらかのカウント値を示す。
放射線を検知すると音も出る。
右側にある円筒形のアルミ泊部が
自作センサー
このセンサーに4kV程度の電圧を加える
ため左下に電池から昇圧する回路がある。
センサーの出力は数10mV程度あるとのこと。
3.GPSモジュールと無線送信 : 和田さん
(1)GPS受信モジュール
市販のGPS受信ユニットをPIC16F877のUSARTで接続。
高度、緯度経度の位置情報と時刻情報を取り出して無線モジュールを使って
データを送信している。
今回はとにかくGPSを使ってみるために作成したとのこと。
何らかの製品になるのかも?
GPSに関する情報は下記がお勧め。
★GPSの情報
左側がGPSのアンテナと受信器ユニット
無線モジュールは特小電力のモジュールで
500m程度は届くとのこと。
和田さんの会社の製品詳しくは下記サイトにあります。
★野村エンジニアリング
実際にGPSのデータを表示したところ
緯度、経度情報
(2) 極低消費電力無線送信ユニット
非常に少ない電流でPICと無線回路を動かした作品です。
太陽電池でコンデンサに
充電しておいた電力で短時間だけ
動作させようとするもの。
発光ダイオードも充電した電力で
点灯させている。
低消費電流を活用した
無線送信モジュール
最新のPICに内蔵されたULPWを
使った極低消費電力化について
説明(後閑より)
4.スケート競技用サインボード : 長浜さん
数10cm大の大型のセグメント数字表示器に設定した数字を表示
させるためのコントローラです。
この大型の表示器で競技中の選手にサインを出すのだそうです。
シフトラッチレジスタを使ってスタティック表示をしています。その
シフトレジスタへのデータ転送と操作スイッチの制御をPICで行っています。
5.ツボの電流測定装置とフットマウス : 加藤さん
(1) ツボ電流測定装置
人間のツボに流れる体内電流を計測するための装置。
試作品
FT232を使ってUSBのフルスピードでパソコンに接続
ツボの電流そのものは12V程度の電圧を加え
て流れる電流をオペアンプで増幅してPICに入力
PIC16F819で制御
製品版
きれいに仕上がっている。
(2) フットマウス
以前の作品の製品版
フットマウスの全景
上がが足を載せる部分で下側が
内部メカと制御部
インターフェースはUSBロースピード
スライドボリュームで位置検知
これで製品寿命は問題無かったとのこと。
PIC16C745でUSBインターフェースを
構成している。
詳しくは下記サイトへ
★エジクン技研
6.USB2.0関連 : 後閑
USB2.0対応モジュールを内蔵したPIC18シリーズを使った作品を
いくつか紹介した。
USBイルミネーション
USBカウンタ
USB波形ジェネレータ など
USBフレームワークの概要について説明した。
7.人間リモコン : 安藤さん
ラジコンの送信機を使って人間の動作を無線操縦で動かしてしまうという
とんでもない発想の作品です。
人間には電極を頭にセットし、ここに約300V程度の電圧をかけ、
この電圧をリモコンで可変するのだそうです。
そうすると電圧の変化による人間の体の向きを制御できるように
なるのだとか。
実際に研究レベルでは成功しているとのこと。
詳しくは下記サイトで紹介
★ パラサイトヒューマン
8.形状記憶合金を使った写真伝送装置 : 安武さん
携帯電話で写真の撮影と送信ができることを利用し、やはり携帯電話で
伝送指令を送信することで動作を開始し、自動的に写真撮影し、それを
メールで送信するという装置です。
ユニークなのは、携帯電話をそのまま使って、自動操作を携帯電話の
キーをPICで制御して押すことで実現していることです。
その押す操作を形状記憶合金を使ったアクチュエータで実現しています。
ピストン状のプッシュ操作部に形状記憶合金を接続して電流を流すと合金
が縮むことでボタンを押すように動作させています。
9.無線電波のSWR測定器 : 笠木さん
SWRを測定してLEDに表示する小型測定器
かなり小型にしてうまく組み込んであります。