【第26回情報交換会概要】
開催日時 2005年 10月29日 PM1:00〜PM5:30
開催場所 エポック中原 第3会議室
【出席者】
安武 昭 川村 民応 大内山 士郎 松家 光雄
西村 正弘 瀬戸 静男 高木 美勲 上谷 晴彦
小川 晃 内田 高之 小田島 雄一 武藤 裕
大木 柴田 裕司 吉葉 寛一 亀田 通
平川 友毅 日高 弘 森竹 正晃 五十川 基文
小野寺 康幸 梁取 弘明 後閑 哲也
【まとめ】
第26回情報交換会は、いつもどおりエポック中原の会議室を借りて開催しました。
今回はプロジェクタを使って、PICのこれからの新製品の計画などを最初に説明し、
その後で皆さんの作品の紹介をしました。
小野寺さん製作のガイガーカウンタが、CQ出版のワンチップマイコンデザインコンテスト
で優秀作品にノミネートされたことや、小川さんから多目的トレーニング用マイコンカー
などの紹介がありました。
《参加者写真》
スナップ写真
【作品紹介】
1.PIC新製品情報 : 後閑
いつも最後で時間が無くなってしまうので、今回は最初にプロジェクタを使って説明しました。
PIC16シリーズでは20pinのシリーズがこれからいろいろ出てきます。
PIC18シリーズでは多種類の周辺機能が盛り込まれます。USB2.0対応の大容量メモリ品や
イーサネット対応品などが計画されています。
16ビットマイコンでは、新たにPIC24シリーズやPIC24Hシリーズが計画されています。
dsPICシリーズではより高性能のdsPIC33シリーズが計画されています。
2.新作ロボット : 梁取さん
今回は赤外線リモコンで動作するロボットカーですが、制御がまだ不安定な状態だとか。
電源まわりか、ノイズの影響か。これから解析するとのこと。
虫型ロボットカーも制作中。
3.ガイガーカウンタ第2弾とコンデンサ容量メータ : 小野寺さん
今回のガイガーカウンタは、センサー部をなんと米国から購入したものを使っています。
自作品より大分小型のセンサーで、電圧も600V程度と1/10程度になっています。
ただ感度は自作品の方が大分良いようです。
右端の筒がセンサー本体
電源が低くなったので電源
回路が簡単な構成になっている
コンデンサ容量メータは、アクリルケースにきれに納められたもので、PFオーダーから
μFオーダーまで、自動スケール変換で計測できます。すべて自動で計測するので
計測端子にコンデンサを接続するだけで、セグメント発光ダイオードに値が表示されます。
測定原理は、既知の抵抗と電圧で被計測コンデンサを充電し、その充電時間をカウント
することで容量を求めています。
スケールや計測を自動化するために
多くの工夫が盛り込まれています。
4.フルカラー発光ダイオード発光器 : 日高さん
高輝度のフルカラー発光ダイオードを8色で点滅させるもの
汎用穴あき基板でICSP対応にするのに変換基板を使っています。
中央が変換基板
左端がLED
5.トレーニング用多機能ロボットカー : 小川さん
教材用にいろいろなオプションが構成できるようにしたロボットカーの試作品の
紹介です。PICは2個搭載されていて、モータ制御とオプションの制御用となって
います。オプションの方はユーザーが自由にプログラミングできるようにしています。
赤外線センサーや超音波センサーなど多くのオプションを取り付けられるように
しています。
6.製造ラインシミュレータ : 平川さん
ラインを流れる物体に変わって、一定のシーケンスの信号を出力する試験器です。
時間をずらしてパルスを出力できるようにPWMを使い、CCPの割り込みで時間を
ずらしています。ラインのテストに貢献しているとのこと。
説明中の平川さん
パルス出力をパソコン利用の
オシロスコープで実演
7.8ピンPIC等の試作品紹介 : 後閑
8ピンPICで試作した、周波数カウンタ、液晶表示器、温度センサーなどの紹介。
EジスPenの紹介。
8ピンPICによるフルカラーLED
赤外線リモコン制御で発光中
USB2.0対応PICで作ったオシロスコープの紹介
など
USBオシロスコープの外観
2チャネルの入力
電源はUSBバスパワーなので
全体が簡単な構成になる。
オシロスコープの実演中