PICクラブ 第27回情報交換会


【第27回情報交換会概要】


開催日時  2006年 3月11日 PM1:00~PM5:30
開催場所  エポック中原 第3会議室

【出席者】

大内山 士郎  川上 和男  上谷 晴彦  安武 昭   笠木 信司
菊地 一行   兼崎 幸雄  箱木 北斗  堀 浩一郎  日高 弘
大和田 和人  西村 正弘  梁取 弘明  高木 美勲   大畑 道生
赤松 康之   深沢 秀男  髙橋 実   斎藤 洋一  出雲 健三
櫻井 清     森竹 正晃  小野寺康幸  小川 晃   後閑 哲也
樋口 聡    内田 高之  井村 裕
     吉葉 寛一    柏原 俊之



【まとめ】 

 第27回情報交換会は、いつもどおりエポック中原の会議室を借りて開催しました。
今回はプロジェクタを使って、dsPICの使い方、特にディジタルフィルタの作り方を
実際に作成しながら説明しました。その後で皆さんの作品の紹介をしました。
多くの作品が紹介されました。


《参加者写真》  

スナップ写真
















【作品紹介】

1.dsPICの使い方 : 後閑

いつも最後で時間が無くなってしまうので、今回は最初にプロジェクタを使って
dsPICの使い方、特にディジタルフィルタの使い方を実際に作りながら説明しました。
説明用の構成は下図のような構成として、dsPICで製作したファンクションジェネレータ
から各種の波形を生成して、dsPICのフィルタユニットに入力し、その入力と出力の波形を
dsPICで製作したオシロスコープで取り出しパソコンにグラフで表示するという構成で
解説をしました。




信号発振器の外観
dsPIC30F4011で構成
パラレルインターフェースのD/Aコンバータ
を使って波形を出力しています。
詳細は下記ページを参照して下さい。

dsPIC応用製作例紹介



デモボードの外観
左側からアナログ信号を入力してA/Dで取り込み
dsPIC30F4011で処理したあと、
右側のD/Aコンバータでアナログ出力しています。



dsPIC30F4012を使ったオシロスコープです。
最小5μsec周期でサンプリングできる2現象の
オシロスコープです。
パソコンとの接続はシリアルインターフェースです。

dsPIC応用製作例紹介

フィルタの作成手順は下記となります。

(1) フィルタ設計ツールを使って所望の特性のフィルタを設計する
  特性が出たフィルタのパラメータをファイルとして出力する。
(2) 上記パラメータファイルをMPLABのプロジェクトに登録して
  フィルタプログラムを作成する(コンパイルし直す)
(3) できたプログラムをデモボードにダウンロードする
(4) 実行する



2.キーボードPS-2変換ボード : 斉藤さん


キーボードのPS2インターフェースを
解析しながら、入力されたデータを液晶表示器
に表示しています。
このあとは、XPortを使って何か?をするとか。

YS電子工作ラボ
  PICとX Portの接続の仕方の解説あり

3.ヒータ温度制御装置と磁化検査装置 : 井村さん



製品のはんだ付け用のヒータープレートの
温度を制御する装置です。
熱電対の出力を専用のコントローラでアナログ
電圧に変換し、PICで処理したあと電熱器の
電源のオンオフ制御をしています。




サーキュレータ用の磁石の磁化が正常か
どうかを検査するための装置。
円盤状の磁石の表面を、ホールセンサで
スキャンし磁極を検査します。
スキャン装置にはCDドライブの機構を利用
しています。


上記磁極検査をする簡単な装置
磁石の上にフィルム状の部分をあてるだけで
磁力の強弱をフィルムの濃淡で判定できてしまいます。

「マグナビュアー」
http://www.magna-tokyo.com/index.html


4.信号発生器と電波時計 : 高橋さん



MAX038を使った信号発生器
周波数の可変範囲を広くするためコンデンサを
リレーで切り替えていますが、この切替や
周波数カウンタをPICで行っています。
なかなか本格的なプリント基板でできています。




電波時計を改造して、外部にシリアルで時刻を
出力できるようにしています。
ここまでにいくつも時計を分解したそうです。



5.自動パノラマ撮影器 : 赤松さん



回転雲台の上に一眼レフカメラを固定し
その雲台をパルスモータで水平と垂直に
回転させます。
その回転ステップの設定と回転制御、シャッター
の制御をすべてPICで自動制御しています。

これは赤松氏の本来のデザイナの作品を作るための
道具だそうです。
実際に作る作品が何かは秘密?のようでした。



PICの制御部
ノイズで相当苦労されているようです。


6.自動アンテナ整合器 : 笠松さん


アマチュア無線のQRP送信機用の
アンテナ自動整合器です。
アンテナのSWRを測定しながらバリコンの
回転をモータで行い、最適点に調整しています。
この制御をすべてPICで行っています。


7.防犯ライト : さん



市販の焦電センサーを使った防犯用
照明です。


8.試作品紹介 : 小川さん

いろいろなPICを使った教材の試作品を紹介していただきました。


ロボットで、赤外線、超音波、リモコン
など多くの機能を実際に動かして試せる
教材です。


液晶表示器付き押しボタンスイッチの紹介
日本開閉器製の上面に液晶表示器がついて
いていろいろな情報が表示できるようになっている
スイッチです。(右下黄色の部品です)



PICの教材です。
レジスタやポートの状態を表示しながら
プログラムを動かせるようになっています。



やはり教材で、パネルメータのような
構成になっています。
アナログ信号を入力して発光ダイオード
で数値表示するようになっています。



9.電子ピアノ試作品紹介 : 柏原さん


電子ピアノをPICで作ってしまおうという
試作品の紹介

この他にTI社の新マイコンMSP430の
紹介もしていただきました。
(ちょっと時間切れで途中になってしまいました)





       目次ページへ戻る