ＰＩＣクラブ　第５８回情報交換会

【第５８回情報交換会概要】

開催日時　　２０１６年４月１７日(日)　PM1:00〜PM5:30
開催場所　　川崎市総合福祉センター（エポックなかはら）
　　　　　　７階 第３会議室

【まとめ】　

桜も葉桜となり新緑の季節にはなったのですが、あいにく当日は雨風が
強く春の嵐となってしまいました。そのためか参加人数も少なかったのですが
その代わり、新しい若い方々が多く参加してくれました。
今後もこのような若い方々が増えてくれることを期待したいですね。

【講義】

1．コアインデペンデントモジュールの解説と試作例紹介　：後閑

PIC16F1ファミリに続々と追加されているCPUから独立して動作するモジュール
つまりプログラムが必要のないモジュールの解説をしました。
一旦設定すればあとは独自に動作してプログラムを介在させる必要がなく、
ハードウェア速度で動作するモジュール群です。
パルス出力関連や、アナログ、タイマカウンタなど多くの種類があります。
解説資料は別途会員の皆様には配布済みです。

【作品紹介】

１．倒立2輪車への挑戦　：　平峯さん

Maker Faiheno出店を目指して倒立2輪車の開発を始めた。しかし、その過程は失敗の
連続だったようです。
その進みは遅く、まだ動いていない・・・・・・。

バランスは取れそうだが
いきさつの詳細は下記を参照してください。

　「倒立振り子ロボットの開発」


モータはダイセン工業のギヤモータ
車輪はタミヤの工作キット
dsPICでブレッドボード配線
DIPのICは何やらソケットが合っていない？？

　この倒立2輪車の動作状態をリアルタイムでデバッグするため、無線を使った
デバッグシステムを検討してみたとのこと。使えるかも。
詳細は下記資料を参照してください。
　「おまけ」

２．卓球カウンタの最新版　：　山内さん

だいぶ前に卓球カウンタの紹介がありましたが、百台以上の出荷をしたそうです。
その後、さらに追加の話があり、最新版として作り直したものの試作品紹介です。
LEDによる表示がゲーム機並みになっています。

なんと電池には18650サイズのリチウム充電池を
使っています。これなら長時間の動作がLEDでも可能

セグメントLEDの下側にあるLEDが球が当たった回数
によりぐるぐる回って点灯するようになっています。

３．モータノイズによる通信でリモコン　：　渡辺さん

なんとモータを動かしたときのノイズで送信し、それを受信して動作するリモコン戦車です。
むかしむかしコヒーラ検波器というので火花通信の実験がありましたが、まさしく
その火花通信でリモコンを実現したものです。
その製作過程は下記資料を参照してください。
　　「モータノイズを利用した単線通信」


右側がモータを使った送信機
左側が受信機と戦車躯体
動作は無線ではなく1本の線でつないでいる

通信速度は非常に遅いのでしばらくしてから動く

送信機側の詳細
スイッチを押すとモータが回転する。そのとき
発生するノイズが送信信号となる

　「無線動作時の動画」

　「有線動作時の動画」


受信機と戦車躯体で
受信側にPICマイコンが実装されている
無線にすると周囲のノイズで誤動作が多いため
1本の線で接続したとのこと

４．ネットワーク百葉箱　：　松元さん

長いこと試作を続けている百葉箱ですが、ようやくきれいに実装されたようです。
今度は木製の箱でした。
今回は親機となるホームサーバにRaspberry Pi Zeroを使って構成し、さらに
ソフトウェアはNode-Redを使っていとも簡単に構成できたとのこと。


左から、防水型端末、木箱に入れた端末
ホームサーバ
詳細は下記資料を参照してください。

「NW百葉箱」

室内用センサデバイス
Arduino＋WROOMで構成

汎用基板を作成し、その使用例と
して本端末を製作

こちらはおまけ！
Raspberry Piに標準液晶表示器を付加して
構成したもの。

５．PIC用BASICのバージョンアップ　：　田仲さん

PIC用BASIC「マチカニア」を簡単に使えるように、専用の基板を開発したとのこと
この基板を頒布するそうです。
課題はブートローダのPICへの書き込み方法。

こちらが新規に開発した専用基板
頒布中とのこと
詳細は下記資料を参照してください。

「Machikania(マチカニア）」


こちらは競合製品の外観

・IchigoJam　　イツゴジャム
・OrangePico　オレンジピコ

６．ドップラセンサを使った防犯機器　：　矢野さん

マイクロ波によるドップラ効果を使った動体センサを活用した防犯センサです。
下記の右側のセンサ部を窓に張り付けておけば、窓に人が近づいたら警報がでます。
左側の設定用端末機でセンサ感度などの設定ができます。
アドレス指定で複数のセンサを個別指定して設定できます。

左側が設定用端末機
右側がセンサ部

詳細は下記を参照してください。

「屋内からドップラセンサーで窓のそとを防犯」

７．PICクラブのFacebookの紹介　：　村上さん

PICクラブのFacebookの現状報告です。