【第61回情報交換会概要】
開催日時 2016年11月23日(水 祝) PM1:00〜PM5:30
開催場所 川崎市総合福祉センター(エポックなかはら)
7階 第3会議室
【まとめ】
秋の気配も濃くなり、紅葉も盛りの休日にも関わらず、大勢の方々の参加を頂きました。
今回もみなさんの素晴らしい作品を紹介していただきました。
【講義】
1.ワイアレス給電の紹介 :後閑
今回は丸紅情報システムズ社で新たに取り扱いを始めた
IDT社のワイアレス給電用ICと給電デモキットの紹介をしました。
3Wの供給ができるデモキット
左側が送信側、右が受信側
受信側にパワーLEDを接続して
実験
かなりの明るさで点灯させることが
できます。
2.F1ファミリの周辺モジュールの使い方 :後閑
非常に種類が豊富にそろったPIC16F1ファミリの周辺モジュールについて、
実際に使った例題で具体的な使い方を解説しました。
PIC16F18325という14ピンの最新デバイス
豊富な周辺モジュールを内蔵している
パワーLED、モータ、音の出力制御が可能
詳細は会員の皆様には配布済みです。
【作品紹介】
1.ラズパイ+Node Redでトラ技11月号を作ってみた : 松元さん
トランジスタ技術11月号のラズパイ+PICマイコンの製作例をラズパイ+Node Redで
作ったという紹介
左側がしゃべる時計で右上がリモートカメラ
1台のラズパイで両方の機能を実現している
ただしカメラはラズパイZEROがコントロール
コントローラ部は松元さんが開発した
汎用ボードで構成している
詳細は下記参照
「ラズパイロボット紹介」
汎用ボードに組み込んだコントローラ部
左側がカメラのサーボモータ制御部で
右側がしゃべる時計のセンサ部
テキスト読み上げのアプリをテストしたときの
構成
任意のテキストを入力するだけでそのまま
しゃべってくれる便利なアプリです。
背面のコントローラ部
2.ScoutCheckerのバージョンアップ報告 : 菅生さん
前回紹介のあった回路図NET自動チェックツールのバージョンアップの報告でした。
皆さんから指摘のあったチェックルールの追加を容易化したとのこと
発表中の菅生さん
3.チューブポンプコントローラの特許申請の報告 : 長浜さん
前回紹介のあった、電源変動だけでポンプを正確に1回転で停止させるという
工夫を特許申請したという報告でした。
チューブポンプ本体
今回特許申請したコントローラ
製品として発売するそうです。
4.電流センサの試作紹介 : 平峯さん
電池の充放電特性を評価している際に必要となる電流センサを自作して
みた中間報告。
トロイダルコイルを切断して間にホールセンサを挿入した電流センサを試作
評価回路を製作して評価中とのこと、次回あたりで結果の報告があるかも。
左上が自作したセンサ本体
右が評価用基板
詳細は下記を参照してください。
「Analog_Referenceの開発」
5.Bluetoothを使ったステレオヘッドフォンマイクの紹介 : 中島さん
初参加の中島さん。ヘッドセットのような形状の本体にRN52のAudio対応Bluetooth
モジュールを組み込み、ステレオで聴けるヘッドセット、しかもマイクで電話もできる
本体全景
これを自作3Dプリンタで製作したとのこと
素晴らしい完成度です。
詳細は下記資料参照
「Bluetooth Neckset Speaker」
実際の使い方はスマホを組み合わせる
スマホからのステレオ音楽も聴ける
電話もできる
左側がコントローラ部
右側に電池が組み込まれている
コントローラ部詳細
下側にRN52モジュールがある
スイッチ、ボリュームがカバー側に組み込まれている
スピーカは左側に実装されている
ちょっと危ない配線ですが見事に組み込まれています。
6.マチカニアのバージョンアップの報告 : 田仲さん
PIC用BASICコンパイラ「マチカニア」のバージョンアップの報告です。
・新たな機能追加
カラーグラフィック、
SDカード用ファイルシステムに対応
浮動小数対応などなど
・新たに64ピンのPIC32MXを使った上位製品の開発中
SDカードが実装された新ボード
専用のディスプレイ?も追加
詳細は下記を参照
「MachiKania活動報告」
64ピンのPIC32MXを使った開発中製品
7.ラズパイ用音声認識オプションボードの紹介 : 小野寺さん
トランジスタ技術の次の号の付録として追加される予定のラズパイ用
オプション基板「パンプキンパイ」の紹介
任意話者の音声認識ができるボードです。
ステレオ音声の入力ができるボードです。
48kHzから96kHzでサンプリングできるようです。
8.目覚まし時計 : 村上さん
JWCADとレーザカッターを駆使して作成した外観の目覚まし時計です。
目覚ましには結構きれいな音の音楽が出力できます。
音楽はSDカードにWAVファイルで書き込んでおくだけです。
なかなか味のある外観です。
右側、SDカード、液晶表示器、スイッチ、ボリューム
の順番で並んでいます。
詳細は下記参照
「JWCADのすすめ」
内部実装は結構複雑です。
これらの木造部品はJWCADで設計し、レーザーカッター
で切り出しています。