【第62回情報交換会概要】
開催日時 2017年3月4日(土) PM1:00〜PM5:30
開催場所 川崎市総合福祉センター(エポックなかはら)
7階 第3会議室
【まとめ】
春めいた一日、皆さんで集まって有意義な時間を過ごしました。
【講義】
1.8ビットPICマイコンの新製品紹介 :後閑
最近8ビットのPICマイコンで新製品がいくつか発表されたのでその紹介を
しました。
・PIC16F183xx PIC16F188xx
・PIC16F153xx
・PIC16F191xx PIC16F1915x/1917x/1918x/1919x
・PIC18FxxK40
・PIC18FxxK42
・PIC18FxxK83
詳細は会員の皆様には配布済みです。
【作品紹介】
1.電流センサ用高精度抵抗の抵抗値を計測してみた : 平峯さん
かねてより製作中の電流計に使う高精度シャント抵抗をもっと安価に作ろう
ということで、まずは、金属皮膜抵抗の実力を測定してみた。
結果は、かなり高精度であることが分かったので高価な高精度抵抗を使う
必要がないという結論になった。
なんと金属皮膜抵抗で、10ppm以下であることが確認できたとのこと。
実験に使った抵抗
左側が100Ω3W×10本
右側が100Ω1W×100本
中央下が高価な金属箔抵抗
詳しくは下記を参照ください。
「Analog_Reference」
2.GPSで較正する高精度周波数リファレンス : 菊池さん
GPSに同期させて10MHzの基準周波数を出力するリファレンス装置の紹介
PIC16F1778のTimerとCLCを使ってPLLを構成し、OCXOをGPSの10kHz出力に
PLLでロックさせ、誤差を0.0004Hzにすることができたとのこと。
PICで周波数カウンタも構成している
製作した基準周波数計
右下がOCXO
左下がGPS受信モジュール
アンテナは外部アンテナ
中央上側の基板が周波数カウンタ用プリアンプ
デモ中の様子
残念ながらデモ中にカウンタが不具合と
なりデモは実現しなかった。
3.組み込み用音源再生モジュール : 阿部さん
組み込み用にUSB経由でデジタル音源をダウンロードしてフラッシュメモリに記憶し
それを再生するという超小型音源再生モジュール、市販品として発売中とのこと。
サンプリングは40kHzなので結構高音質で聴けます。
デモ用のセット
結構いい音で鳴っていました。
詳細は下記サイトで
「BitTradeOne」
左側基板の上にのっかている小さな基板が
音源再生モジュール本体です。
4.周波数レスポンスアナライザの別の用途 : 松元さん
周波数レスポンスアナライザという販売キットが10Hzから10MHzまで出力できる
ということで別の用途で使ってみたという紹介。
・モールス練習機 可聴域の周波数で動かす
・モールス(A1)送信機 3.5MHzか7MHz帯のアマチュア無線機として動かす
右側はキー
基板が周波数レスポンスアナライザのキット基板
「周波数レスポンスアナライザの紹介」
5.手作りサーボモータ : 渡辺さん
市販サーボが高価なので、もっと安価にできないかということで考案したもの。
タミヤのギヤに簡単なエンコーダを付加して回転位置を制御するようにした。
PIC12F629をモータ用とエンコーダ用独立に使っている。
右上側が手作りのエンコーダ
左下側のアームの角度を制御する
「手作りサーボモータ」
動画「サーボモータ」
6.安売りLCDでゲーム機をつってみた : 田仲さん
2個で500円という超安価なQVGAのカラー液晶表示器を使って、ゲーム機を製作
SDカードソケット付のLCDだったのでSDカードにゲームソフトを格納し、
ブートローダを新規に追加することで自由にゲームを選択して遊べるようにした。
試作ゲームの全景
上側がカラーグラフィック液晶表示器
PIC32MXをブレッドボードでジャングル配線で
動かしているのがすごい。
「SDカードブートローダ付きカラー液晶マイコンゲームシステム
7.目覚まし時計のバージョンアップ : 村上さん
かねてより製作中の目覚まし時計を塗装してみた。
左側が内部骨組み
右側が塗装して完成したもの
1か月かけて塗装したとのこと
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時計に使っているSDカードから音楽を
再生する部分の試作評価ボード
44kHzサンプルのステレオで聴ける