PICクラブ 第67回情報交換会


【第67回情報交換会概要】


開催日時  2018年4月29日(日) PM1:00〜PM5:30
開催場所  川崎市総合福祉センター(エポックなかはら)
      7階 第3会議室


【まとめ】 

ゴールデンウィークに入ったところということで、大勢の方々に参加いただきました。
今回初参加の方も多く、発表もたくさんあり有意義な時間を過ごすことができました。









【講義】

1.IFTTTを使ってみる:崎田さん
  IFTTTを使ったIoTシステムの試作:後閑

前回、崎田さんが発表したIFTTTを使って家電をスマホからリモコンする
という製作例がありましたが、そもそもIFTTTが何か不明だったことから
今回、崎田さんにIFTTTが何か、何ができるかを解説していただきました。
また、後閑の方から、IFTTTを使ってPICマイコンから直接、Googleの
スプレッドシートにデータを転送するという製作例を紹介しました。

解説資料はPICクラブのメンバーの方々には配布済です。
(メールアドレス等が変更になって届いていない方は「gokan@picfun.com」まで
ご連絡ください)

【作品紹介】

1.介護用スマートスピーカの開発計画 : 小林さん

「ワカサギ自動釣り機」は競合に一歩先を行かれたため、当面の開発を
見送ることにして、新たなシステム開発にチャレンジ中とのこと。
LINE BOTとスマートスピーカを使って、介護用のヘルパーマシンともいうべき
システムの開発にチャレンジ中ということでシステムの概要と試作マシンの
デモをしていただきました。

2.PIC32MZ Evaluation Boardの紹介 : 斎藤さん

PIC32MZを使った評価ボードの紹介でネットでも販売中とのこと。
Harmony Ver2.04を使って各種周辺もジュールを動かす例題や
Graphic Composerを使った例題も豊富に用意しているそうです。
購入は下記からできます。
   「YS電子工作ショップ

Evaluation Boardの全体構成
右側の液晶にはタッチ位置が
表示され、下側の液晶には、
各種メッセージが表示されます。

HarmonyのGraphic Composerを
使って製作するグラフィック画面の
例題です。
この他にいくつかのページとボタンが
あります。

3.LEDテープを使ったフィギュア置台 : 武田さん

LEDテープを周囲に張り付けた円筒型の置台に、ハーフミラーの蓋を
被せると、底なしの光る筒のようになります。リモコンで色や点滅方法を
可変できるようになっています。

円筒型ケースの内側周囲にテープLEDが
1列だけ張り付けてある
その下にはミラーがある


上にハーフミラーの蓋を被せたところ
無限にLEDが光っているように見える



左側がLEDテープのコントローラ
右側は自作の赤外線リモコン
プロトコルは自作の専用とのこと



4.おしゃべり時計のバージョンアップ : 村上さん 

おしゃべり時計をMaker Fair向けにバージョンアップ。
ホーキング博士が使用していた合成音声をダウンロードしてインストールし
時刻をしゃべるようにしたとのこと。

詳細は下記資料参照
 「Speaking Clock with S.W.Hawking voice の紹介

実際の音は下記紹介の動画でどうぞ
 「おしゃべり時計

5.アドミッタンスメータの紹介 : 山内さん 

超音波振動子を作成した時の、共振周波数を求めるために制作した
アドミッタンスメータで、周波数を可変しながら、流れる電流のピークを
求めることで共振周波数を調べることができます。

解説書は下記となります。
 「アドミッタンスメータ
正弦波発振器と交流電流計の
組み合わせで構成されています。


6.超音波距離計を使ったテルミン : 平峯さん 

超音波距離計でタクトの距離を計測し、それで音の高低を制御
するというテルミンで、PIC-coloを使って制御しています。
しかし、なかなか音の制御は難しそうです。

超音波センサが3列並んだ距離計
となっています。
上側のボールがタクトです。このタクト
との距離で音程が変わります。
実際の動作は下記動画参照
PIC_colo_Theremin


制御に使ったPIC-coloです。
詳細は下記資料を参照
PIC_colo_Theremin

7.DMAを使ったLEDディスプレイ表示実験 : 田仲さん 

今回はPIC32のDMAとPMPを組み合わせて、64×32ドットの
マトリクスLEDディスプレイを駆動した試作の紹介です。
画像だけでなく、輝度の階調制御も含めていますので
かなりの高速でスキャンしています。

購入したLEDディスプレイ
64×32ドットとのこと
かなり細かな表示器

表示器の裏面
コントロールICがあらかじめ
実装されている


試作に使ったコントローラ
直接接続で実現できるのでPIC32だけの感じ
詳細は下記資料参照
DMAを使ったLEDディスプレイ表示実験

実際に表示させたデモ中

またMachikaniaでこのディスプレイを使った例が
下記の動画となっています。
Machikania で表示させた例

8.PICのICSPの注意事項解説 : 小野寺さん 

PICのICSPに間する注意事項の解説です。意外と知らないことが
多く、回路設計時には気を付けなければなりません。
特にVPPの高圧とケーブル長に関するトラブルが多いようです。
詳細は下記資料を参照してください。
 「PICの書き込み解説

9.オートバイのロガー : 挟土さん 

初の参加の挟土さんは、オートバイが趣味ということで、オートバイの
多種の情報のロガーを製作しているが、これまではPIC16で進めて
いたが、性能アップのためPIC32MXにバージョンアップし、Harmonyを
使い始めたが、使い方が分からず皆さんに相談したいとのこと。
多くの皆さんからアドバイスがありましたが、結論はまず、PIC24に
するのがよいだろうということになりました。

10.チューブポンプの特許のその後 : 長浜さん 

以前チューブポンプの回転をモータに流れる電流波形から正確に
計測するという紹介がありました。それを特許申請し、成立したという
報告と、申請に要した費用に関する報告でした。
意外と特許申請には費用がかかることが分かりました。

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