Aバージョンの強化ポイント


【Aバージョンの変更点】

PIC16F627/628からPIC16F627A/628A/648Aにバージョンアップされましたが、
そのバージョンアップ内容は下記となっています。

(1) クロック発振モードの変更
  まず外部抵抗だけのモード(ER)は削除され、通常のRCモードとなっています。
  内部クロックモードの追加とクロックピンの汎用IOピン化が追加されました。
  コンフィギュレーションビットの内容が大きく変更になりました。

(2) プログラムメモリのコードプロテクト方法の変更
  分割プロテクトから一括プロテクトになりました。これまではプログラムメモリを
  2分割か3分割でプロテクトできましたが、Aバージョンでは一括のみとなりました。
  コンフィギュレーションビットの内容が大きく変更になりました。

(3) BOR許可でパワーアップタイマは自動許可される
  ブラウンアウトリセットに必要な72msecのタイマは、パワーアップタイマを使って
  いますが、ブラウンアウトリセットを許可すれば、自動的にパワーアップタイマも
  動作を開始するようになります。

(4) タイマ1専用クロック発振回路が32kHz専用となった
  従来は200kHzまで発振可能でしたが、32kHz専用となりました。これにより
  発振回路の低消費電力化が図られたため、小型の時計用クリスタルの使用が
  可能になりました。

(5) 内部クロックモード(INTOSC)で2速度クロックが可能になった
  内部クロックに4MHzが追加され、従来の37kHzと2つの速度を切替えて使うことが
  できるようになりました。(命令で切替え制御可能)

(6) コンパレータモジュールの改良
  不具合の吸収、データシート通りの動作が可能になった。

(7) 半導体プロセスの変更
  新しいプロセスにしたことにより、電気的な仕様が改善されています。
   ・消費電力の削減
   ・フラッシュメモリの耐性向上
     1000回保証が、1万回保証になり、10倍改善
  


 


  目次ページに戻る