コンフィギュレーションビットの設定方法


【コンフィギュレーションビット】

PIC16F818/819のコンフィギュレーションビットは、アドレス2007H番地
にある14ビットのメモリです。
PICに書き込む際にライタでのみアクセスが可能なメモリです。


【メモリ内容】

コンフィギュレーションビットの内容は下図のようにのようになっています。





イレーズ時は上記の値は、3FFFなので、すべて1がデフォルト値になる。


CP    : プログラムメモリのコードプロテクト(全体一括)
        1:プロテクト オフ   0:プロテクト オン
CPD   : データEEPROMのコードプロテクト
        1:プロテクト オフ    0:プロテクト オン
LVP   : 低電圧書き込み許可指定
        1:許可 (RB4がPGMピンとなる)
        0:禁止 (RB4は汎用入出力ピンとなる)
BOREN : ブラウンアウトリセットの許可指定
        1:BOR許可        0:BOR禁止
MCLRE : MCLRピンの使用方法指定
        1:MCLRピンとして使用(外部リセット端子となる)
        0:RA5ピンとして使用 (汎用入力ピンとなる。入力のみなので注意))
           (MCLRは内部で電源にプルアップ)
PWRTEN: パワーアップタイマの許可指定
        1:PWRT禁止       0:PWRT許可
WDTE  : ウォッチドッグタイマの許可指定
        1:WDT動作許可     0:WDT動作禁止
FOSC2:0: システムクロックの指定
         111:EXTRC  外部RC発振モード
                   OSC2ピンはクロック出力
         110:EXTRC  外部RC発振モード
                   OSC2ピンはRA6として汎用入出力
         101:INTOSC 内蔵クロックモード
                   OSC2ピンはクロック出力 OSC1ピンは汎用入出力
         100:INTOSC 内蔵クロックモード
                   OSC2ピンはRA6として汎用 OSC1ピンもRA7として汎用
         011:EC     外部発振器モード
                   OSC2ピンはRA6として汎用
         010:HS     HSモード
         001:XT     XTモード
         000:LP     LPモード

【設定時の注意】

コンフィギュレーション設定で注意することは下記のようなケースです。

(1) プロテクトとウォッチドッグタイマは通常オフ
  特別に使う場合のみオンとしますが、通常は必ずオフにする必要があります。

(2) ライタを使う場合にはLVPは禁止
  通常のプログラマやライタを使うときには、LVPはオフにしておきます。

(3) 低電圧で使う場合にはBORは禁止
  低電圧検出機能であるブラウンアウトリセット機能を許可すると、低電圧で
  使う場合には、リセットがかかったままとなってしまいますので、BORは禁止します。

(4) ICD2を使う場合には、MCLREとINTRCを両方とも入出力ピン指定にすることは
  できません。(ICSP方式共通の注意です)
  ICD2の書き込みの方式のため、内部クロックモードでOSC1,2ピンとMCLRピン
  の両方を汎用IOとして使うことはできないようになっています。
  この設定にすると、下記メッセージで注意されます。
  
  ICDWarn0033: MPLAB ICD 2 does not support programming this device if both
  the internal oscillator and internal MCLR are selected.
  You may continue programming, but you are encouraged to cancel, reconfigure
   your device, and try again.

  この条件は下記デバイスに共通の項目ですので注意が必要です。
     PIC12F629、  PIC12F675
     PIC16F627A、 PIC16F628A
     PIC16F630、 PIC16F676
     PIC16F818、 PIC16F819


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