PIC16F630/676用評価ボードの製作


【概要】

14ピンのPIC16F630/676を動かしてみるための評価ボードを製作
してみました。
構成は下図のようになっていて、PIC16F676を主に評価できるようになって
いますが、PIC16F630も評価できます。





【仕様】

基本的な入出力要素は下記となっています。

項目 機能内容 その他
電源 外部より7Vから9Vの
DC電源入力
電池またはACアダプタを想定
緑色発光ダイオードによる電源ランプ
アナログ入力 温度センサ入力
 0℃から50℃の範囲
電圧入力
 0から5Vの範囲
温度センサを基板に実装(RA0)

可変抵抗により変えられる(RA1)
ディジタル入力 押しボタンスイッチ
 2個実装(RA2とRA3)
1個はリセット兼用(RA3)
ディジタル出力 赤色発光ダイオード
 6個実装
液晶表示器
 16桁2行の表示器
同じポート(RC0-5)共用のため両方が
同時に動作する
液晶接続は下記
 RS(RC4)  STB(RC5) DB(RC0-3)
外部クロック 32.768kHzのクリスタル
振動子を実装
 
ICSP ICSP用のコネクタを実装 ICD2を想定したモジュラージャック



【回路図と外観】

以上を前提にしたPIC16F630/676評価基板の回路は下図のようになっています。
実際に組み立てた基板は写真のようになっています。評価用なのでゆったりとした
サイズに組み立てました。
ICSPですので、フラットパッケージタイプのPICでも可能ですが、今回試作は
DIPタイプで作りました。

回路図(拡大できます)



外観写真(拡大できます)




【プログラム例】

この評価基板を使って作成したサンプルプログラムです。

《例題1》 発光ダイオード点滅プログラム
  6個の発光ダイオードの点滅をするプログラムです。
  すべてアセンブラを記述したプログラムです。

  ・SW1がオフの時は全点灯、全消灯を0.5秒間隔で繰り返します。
  ・SW1がオンの時は、奇数ビット点灯と偶数ビット点灯を0.5秒間隔で繰り返します。

  注意することは初期化の部分で、下記のようにクロックのキャリブレーションと
  コンパレータの設定が必要です。





 ソースファイル全体は下記でダウンロードできます。MPLABでプロジェクトを
 作成してお使いください。

  ★ 例題1 ソースファイルとHEXファイル(PIC16F630用)
         ソースファイルとHEXファイル(PIC16F676用)



《例題2》 アナログ入力と液晶表示器の制御
 2つのアナログ入力を実行し、液晶表示器にメッセージでデータを表示します。
 この例題はCCSのCコンパイラを使ってC言語で作成しています。

  ・温度センサの現在値を0.5秒間隔で入力して、0から50℃の値に変換して
   表示する。 表示は、「Ondo= xxxx DegC」と表示する。
   浮動小数点の変換がメモリ制限で困難なため、表示は10進数4桁で表示。
   「2350 ℃」という表示は23.50℃という意味。
  ・可変抵抗による電圧を0.5秒間隔で入力して電圧値として表示する。
   表示は「Volt= xxxx mV」と表示する。
  専用の液晶表示器ライブラリを作成しています。下記でソースファイルを
  ダウンロードできます。MPLABでプロジェクトを作成してお使いください。


  ★ 例題2 ソースファイルとHEXファイル(PIC16F676用)


《例題3》 タイマ1の割込みを使った例題
 例題2と同じ機能ですが、0.5秒間隔をタイマ1を使って作成し、割込みで起動
 しています。

  ★ 例題3 ソースファイルとHEXファイル(PIC16F676用)





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