【穴空けの道具・ドリル】
次ぎは穴あけですが、道具はプラモデルキットとして市販されている
模型工作用のドリルが固定用の台もついていて安価で便利です。
これはもともと電池で動くようになっているのですが、配線を追加し
直接直流電源装置から6Voltを供給して使っています。
ただし、このドリルスタンドを使うときには、キット付属のダイアルによる
上げ下げの機構は使い物にならないので、これはバネも含めてとりはずし、
本体を手で持って、直接スライダに沿って上げ下げするようにします。
これでもスタンドのスライダのお陰で、狙った位置に正確にドリル先端を
当てられるので、作業性は悪くありません。
最近このドリルは「科学教材社」のオンラインショップで販売されているようです。
(http://www.kagakukyozaisha.co.jp/jbase/maru2.html)
もちろんこれの代わりに、秋葉原のラジオデパートやパーツ屋さんで入手可能な
サンハヤト製ミニドリルD3と専用スタンドST−3でもOKです。
ドリルの刃には、秋葉原の有名な店で市販している超硬ドリル刃が
細いものもあって丈夫で便利です。サイズは下記を使っています。
【用意すべきドリル刃の種類】ICや抵抗、コンデンサ:0.6〜0.8mmΦ
コネクタ、テストピン :1.0mmΦ
トリマコンデンサ :2.0mmΦ
取り付け穴 :3.2mmΦ(別のドリルが必要)
これぐらいの種類があればまず問題ありません。
穴あけの最中
【穴あけのこつ】
(1)ランドのセンター穴を作る
パターンを作成する時、ランドの中心がエッチングで銅箔が除去
されるようにすることです。
私の使っているフリーソフトのCADツールのHiwireでは、パターン
を印刷する時自動的にランドのセンター穴ができる様に設定できる
ので便利です。
他のEDAツールでも大抵のものが同じように穴の部分をあけた印刷
ができるようになっています。
これがあるとドリルの先端が滑ることなくランドの中心に穴を空
けることが出来ます。ICなどの並んで穴を空ける必要がある時
には不可欠です。ポンチで印を付ける方法もありますが、これは
ドリル刃が滑ってICなど正確な位置を連続であけるのは難しい。
(2)大きな穴には下穴を空ける
2mm以上の穴は、先に0.6〜0.8mmのドリルで下穴を空けて
おきます。これで楽に奇麗に大きな穴が空けられます。
(3)長方形の穴は丸穴をつないで空ける
FCZのコイルなどのケースの足には長方形の穴が必要になりま
すが、このためには、接近した2個のランドを並べてパターン化
しておき、ドリルで丸穴を空けたあとカッターナイフの先で間を
カットするときれいに出来ます。
(4)空け終わったあとのバリを取る
穴を空けおわったら、バリを大き目のドリル刃(5mmΦぐらい)
を直接手で持って削ぎ落としてきれいにします。
(5)部品面とはんだ面を一緒に印刷した図で確認する。
穴の空け残しが無いかは、パターン図を印刷するとき、部品面と
はんだ面を合わせて一緒に印刷した図を見ながら確認すると楽。