【初期設定】
PCBEはインストールしたそのままでも使うことができますが、
あとで実際の基板作成を楽にするためにしておいた方が良い初期設定が
いくつかあります。
この初期設定項目は全て「PCBE.INI」というファイルに保存されていま
すので、このファイルの内容を書き換えることで初期設定を行うことが
できます。
この初期設定ファイルは単純なテキストファイルとなっていますので、
メモ帳などのテキストエディタで編集することが可能です。
設定項目を順次説明して行きます。
→【修正】これらの設定項目は、メニューの「設定」から大部分が
設定、変更が出来ます。
【グリッドピッチ】
部品を配置したりパターンを描画するとき、一定間隔でできるようにすると
常に一定の配置間隔が確保できるので何かと便利です。
その間隔の寸法を指定します。プリント基板の配置では通常はインチが使われ
ています。そこで1/4インチである0.635mm か 1.270mm をグリッド間隔
として指定します。
このグリッド間隔はPCBEを起動したあとでコマンドでも変更可能です。
初期設定は、PCBE.INIファイルの[BoardSize]の部分を変更します。
下記のように GRID: の行に寸法をmmで指定します。
[BoardSize]
X:300
Y:210
GRID:0.635
【レイヤの使い方の設定】
通常はインストールしたままの状態のレイヤ構成で大丈夫ですが、この
使い方を変更したい場合や、そのままでも名称を付けてわかり易くした方が
間違うことも無くなります。
そこで下記のように[LayerDef]の部分で各レイヤの名称を変更します。
色も変えたいときにはここで指定します。
[LayerDef]
0:NAME=補助,COLOR=0,DISP=ON,ACTIV=ON,PRINT=OFF
1:NAME=パターン(半田面),COLOR=1,DISP=ON,ACTIV=ON,PRINT=ON
2:NAME=パターン(部品面),COLOR=2,DISP=ON,ACTIV=ON,PRINT=OFF
3:NAME=シルク(半田面),COLOR=3,DISP=ON,ACTIV=ON,PRINT=OFF
4:NAME=シルク(部品面),COLOR=4,DISP=ON,ACTIV=ON,PRINT=OFF
5:NAME=レジスト(半田面),COLOR=5,DISP=ON,ACTIV=ON,PRINT=OFF
6:NAME=レジスト(部品面),COLOR=6,DISP=ON,ACTIV=ON,PRINT=OFF
7:NAME=外形,COLOR=0,DISP=ON,ACTIV=ON,PRINT=ON
8:NAME=孔,COLOR=0,DISP=ON,ACTIV=ON,PRINT=ON
9:NAME=基準,COLOR=12,DISP=ON,ACTIV=ON,PRINT=OFF
→【注意】作者の高戸谷さんからアドバイス
レイヤーについては、互換性を考慮すると変更しないほうが無難だと思います。
(公開/他人とのやり取り等)
*レイヤー名で認識しているレイヤーもあるので、レイヤー名の変更は気をつ
けて行う必要があります。(ホール、基準など)
【ライブラリファイルの指定】
自分専用の部品ライブラリファイルを用意し、それに新しい部品を
作成した都度ライブラリに追加していき、ライブラリを常に増殖させる
ことで徐々に使いやすくして行きます。
このマイライブラリを指定するには[LibraryFiles]で下記のように
ライブラリファイル名を指定します。
[LibraryFiles]
FileName:mylib.lib
以上のような内容を設定しておけば、毎回同じ設定でPCBEを始めること
ができます。
→【修正】 ライブラリファイル名の追加/削除は、メニューの
「設定 ⇒ ライブラリ」のダイアログボックスに、ファイル名を
入力することで可能です。
【注意】 作者の高戸谷さんからアドバイス
レイヤー、グリッド等は、自分のよく利用する状態に設定してから、メニュー
の '設定 ⇒ 標準に設定' を選択するとデフォールトになります。
*PCBE.INI で定義されている内容は '設定 ⇒ 標準に設定' で 、現在の状態
がデフォールトに設定される ・・・ 注意して用いる必要があります