配線


【配線】

部品配置が概略完了したら次は配線です。いわゆるパターンそのものを
描いていく作業です。
市販品と異なりラッツネストがないですから、回路図を見ながら自分で配線
をしていきます。見落としや間違いが無いよう注意しながら進めます。

【配線の手順】

配線をしていくには下記のような手順で行います。

(1) レイヤの指定
  パターンは片面基板であれば、レイヤ1のはんだ面パターンだけですが、
  両面基板や多層基板では他のレイヤもあるのでその都度切り替える必要が
  あります。 しかし、後からパターンを指定してレイヤを変更することも出来
  ますので、間違っても後で変更できます。
 
(2) 配線の指定
  配線をするためには、まず配線のボタンを選択してから、アパーチャボタン
  を選択して下記ダイアログから線の幅を指定します。
  電源やグランドの配線は太めに、一般の配線も出来るだけ幅が広い方が
  丈夫になりますので、通常は1mm程度を選択します。
  しかし、ICのピン間を通すようなときには、0.3mmか0.2mmを選ぶ必要が
  あります。


  また通常は角の丸い丸ラインを使いますが、時に角張ったラインを使いたいとき
  には、「角ライン」にチェックを入れます。

(3) 描画
  線を描くには、まず線の始点で左クリックし、カーソルを終点に移動して左クリック
  すればその間に直線が描画されます。
  線を途中で曲げたいときには、曲げたいところで左クリックすれば、そこで方向が
  変えられます。 
  曲線は短い直線をつないで描きます。連続して左クリックしていけばそのまま
  つながったラインとなります。
  ラインを一旦終結させたいときには、右クリックすれば、そこが端点となって終了
  します。または、ESCキーを押せば、その前の終点が端点となって終了します。
  下図がラインを引いているところです。通常は、部品のランド間を接続する形に
  なります。




【配線の変更手順】

描画した配線を変更するときには下記の手順で行います。

(1) 接続先を間違えたとき
  このときには、変形ボタンを押してから、変更したい接続先の配線のランド上の
  先端を左クリックすれば、下図のように一旦接続が離され再接続可能な状態に
  なりますので、ここから正しい接続先に変更してから再度左クリックして配線します。




(2) 配線を途中で曲げたいとき
  配線の途中で曲げを追加してルート変更をするときにも、変形ボタンを使います。
  変形ボタンを押してから、曲げを追加したいところで左クリックすれば、下図のような
  状態となって、そこから配線を動かすことが出来ます。適当なところまで移動させてから
  左クリックすればそこで固定されます。



(3) 配線の削除
  配線を間違ったときなどで、削除したいときには、削除ボタンを使います。
  削除ボタンをおしてから、削除したい配線部分で一度左クリックすると、削除
  される部分が白色表示されますので、ここでもう一度左クリックすると削除実行
  されます。ここで削除を中止したいときはESCキーを押すか右クリックすれば
  中止となります。

(4) レイヤの変更/パターン幅の変更
  配線の実際のパターンを配置するレイヤを一部変更したいとき、またはパターン
  の幅を変更したい時には、レイヤ変更ボタンを使います。
  まずレイヤ変更ボタンをおしてから、次に変更したい配線を左クリックします。
  すると変更内容を指定するための下記ダイアログが表示されますので、ここで
  変更内容の指定をします。これでその指定配線の内容が変更されます。この
  変更は配線のセグメント単位なので、必要な配線セグメントの全てを繰り返す必要
  があります。





  レイヤと幅の両方を変更した変更結果の配線パターンです。セグメント毎に
  3回実行しています。











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