【印刷】
PCBEの印刷には、「確認印刷」と「版下印刷」の2種類があります。
文字通り確認印刷は配置や配線のチェックに使う印刷ですし、版下印刷は
パターンのエッチング用のフィルム作成用です。
印刷コマンドはボタンになっていませんので、コマンドをメニューから選択
します。
【確認印刷】
確認印刷の場合には、画面で見ているとおりに印刷されます。したがって
カラープリンタを使えば画面と同じ配色で印刷されます。
確認印刷コマンドを選ぶと下記のようなダイアログで印刷内容の設定と
なります。
設定内容は下記のようになっています。
オフセット : 印刷用紙の余白部分の設定でmm単位で余白追加をします。
指定なしの場合には用紙の中央に印刷されるようになって
います。
反転印刷 : 左右を反転して印刷します。
倍率 : 単純に原寸に対する倍率です。
Y:X比 : Xに対するYの倍率を指定します。(通常は使いません)
プリンタ設定: 通常のプリンタ設定です。プリンタの選択も出来ます。
レイヤ :印刷するレイヤを指定します。指定の無いレイヤの内容は
印刷されません。
取消 : 印刷中止
印刷 : 印刷実行
この確認印刷の結果例は下図のようになります。レイヤは全てを指定しています。
【版下印刷】
エッチングのためのパターンを印刷するモードで、印刷は全て黒一色となり
ます。
版下印刷コマンドを選択すると、確認印刷と同じダイアログが表示されます。
この場合には、ネガ印刷のボタンが追加されています。
通常片面パターンの場合には、レイヤ1のはんだ面パターンとレイヤ7の外形
レイヤ8の穴 を指定します。この場合の印刷結果は下図のようになります。
ここでパターン1のレイヤだけを指定した場合には下図のような印刷結果になります。
特に穴のレイヤを指定しておかないと穴抜きが無いパターンが印刷されますので、
後で穴をあけるときにドリルの刃が滑ってしまって、ランドの中心に穴をあけずらく
なってしまいます。また外形が無いと位置あわせがやりにくくなってしまいます。
アマチュアがエッチング用に印刷するときには、インクジェットプリンタを使い、
トレーシングペーパか、やや高価ですが、OHPフィルムに印刷します。
インクジェットプリンタの方が、ベタパターンなどが真っ黒に印刷されますので
きれいにエッチングが仕上がります。レーザープリンタは、ベタの部分がトナー
節約のため薄い黒になってしまいエッチングがきれいに出来ません。