1.PICライタの製作
(1)製作するライタの概要
写真はマイクロチップテクノロジー社のアプリ
ケーションノートに紹介されているPICライタ
をベースに改良したもの。
DOS/V、98用はプリンタコネクタの
ピン番号が異なるのみで同じ回路でOK。
PICライタ用の電源には DC13V 0.1A
程度が必要です。
(2)解説と作り方の資料入手先
(a) トランジスタ技術 1995年12月号 特集
「パラレルポート接続のPIC16C84ライタの製作」
(b) PICライタ用プログラム「PICEE」
上記PICライタ用の制御ソフトでパソコン上で動作する。
野沢さん作の便利なツールです。98、DOS/V共用。
(入手先)Nifty Serve パソコン工作フォーラム(FDEVICE)
LIB7 #148 TR9512特集 PICEE025.LZH
LIB7 #86 トラ技,1995年12月号特集,PICEE.EXE,修正版
LIB4 #239 PICWR200.LZH PIC16C84 DOS/V用プログラマー
LIB4 #80 98DEPIC1.LZH 98用ライタ改良版
LIB4 #72 PICWTER0.LZH PIC16C84汎用ライタ
LIB4 #71 98DEPIC0.LZH 新98でPICプログラミング
(c) PICライタ用プログラムWindows版「PICWIN」
上記パラレルインターフェース用PICライタの制御プログラムで
柴田さん作の便利ツールで、これとMPLABを組み合わせれば、全て
Windowsの環境で作業でき快適な環境となります。
(入手先)Nifty Serve パソコン工作フォーラム(FDEVICE)
LIB8 #46 Win版PICライタ
(d) Windows95用PICライタ「EasyPIC for windows95」
落合氏開発のパラレル用のPICライタ制御プログラムです。
対応PICの種類も多くマニュアルも完備しています。
(入手先) 落合氏ホームページ 「K's
works」
(3)PICライタの自作
上記資料をもとに私が作成したPICライタです。
(a) 回路構成
回路図はパソコンCAD HiwireII を使っています。
また本回路図はDOS/Vパソコン用です。回路図の詳細は下記をダウンロードして
下さい。
自作PICライタ回路図
部品で注意するところは、2SA1015で高周波特性の良いトランジスタを使う必要が
あります。
そうしないと、PCとのインターフェースの電圧レベルによっては誤動作をすることが
あるようです。
(b) 実装組み立て
写真が完成したものですが、実装上で難しいのはコネクタです。ピンのピッチが基板
のピッチと合わないので無理矢理実装しています。あとPIC用のICソケットはゼロ
インサーションフォースソケットといって、抜き差しがレバー1本で出来るものです。
これの入手には注意が必要で、ピン形状が長方形で16ピンや18ピンのICでも挿入
できるようになっているものが必要です。
拡大詳細写真は左写真を
クリックすると見られます
このライタ以外に電源が必要
2.PICに書き込む
さてPICライタが完成したらいよいよ書き込み本番です。
このPICライタを制御するプログラムにもDOS版とWindows版があります。
それぞれについての書き込み方を説明します。
(1)PICに書き込む(PICEEの場合)
パソコンのプリンタコネクタと上記自作PICライタを接続します。
PICライタに電源を接続後PICチップをセットして電源を入れます。
パソコン側で書き込みプログラムPICEEをパラメータ無しで起動します。
概要説明、回路図、使用デバイスの接続図が現れたあと、コンフィグレーションの
設定画面になるので、使用する条件に合わせて設定します。
【設定内容】
・使用機種 : 98かIBMか
・発振子 : 使用しているものに合わせる
・ウォッチドッグタイマ : 無効にする(自作では使わない)
・パワーアップタイマ : 有効にする(PIC16F84の時は無効にする)
・コード保護 : 無効にする
・入力ファイルフォーマット: INHX8Mとする(アセンブラと合わせる)
このあとダンプ機能は"N"でスキップし次のイレーズは"Y"で実行します。
これで一旦プログラムは終了します。
次に書き込みファイル名(例題では ledsrc.hex)を指定してPICEEを再起動すると、
後は自動的に書き込みが実行され正常に終了すると終了メッセージが表示され
ます。
(2)PICに書き込む(PICWINの場合)
パソコンのプリンタコネクタと上記自作PICライタを接続します。
PICライタに電源を接続後PICチップをセットして電源を入れます。
パソコン側で書き込みプログラムPICWINを起動します。
起動後、機種設定で「IBM378h」を選び「機種依存情報取得」とします。
しばらくして数値が表示されたらOKとし、書き込みを始めます。
まず念のため「チップイレーズ」を実行しPICを消去します。
次に「CONFIG]を選び、PIC16F84の時はCrystal(4MHz〜)だけにチェックし
書き込みます。(PIC16C84の時には「Power ON Timer」にもチェック)
次に、「ファイル」で「Load PROGRAM」でアセンブル結果の「*.hex」のファイルを
指定します。
いよいよ「書き込み」「PROGRAM」でファイルの内容をPICに書き込みます。