MPLAB-C18とは?


【どんな物?】

MPLAB-C18は、マイクロチップ社純正のPIC18シリーズ用の「Cコンパイラ」です。
もともとはPIC17シリーズ用のものをバージョンアップしたもので、中身はPIC17と
PIC18と共用になっていて、ライブラリを変えてそれぞれに対応しています。

完全なANSI規格に順じており、さらに内蔵モジュール用の専用関数もライブラリと
して用意されているため、効率よくPIC18用のプログラムを開発することが出来ます。

ちょっと価格が高いのが難点ですが、アマチュア用には、フリーのデモ版がダウン
ロード出来るようになっています。機能的な制限は無く、期間がインストールから
30日間という期間限定になっているだけです。


【特徴】

MPLAB-C18の特徴を列記すると下記のようになっています。

(1) ANSI Cの規格に準拠
  
(2) MPLAB IDEと統合
  PIC用の統合開発環境である、MPLAB IDEの中に統合することができ、プロジェクト
  として扱って複数モジュール分割しながら開発することが出来ます。
  さらにMPLAB-SIMでのシミュレーションによりソースレベル(ラベル)でのデバッグが
  可能となります。

(3) 内蔵モジュール専用のライブラリが用意されている。
  A/D変換、USART、I2Cなど内蔵された各種のモジュールを使う為の関数があらかじめ
  組み込まれており、便利に使えるとともに、開発時間を大幅に減らすことが可能です。

(4) C言語の中にインラインでアセンブラ言語を組み込むことが可能
  また、アセンブラ言語のモジュールとC言語のモジュールを別々に開発し、MPLINK
  によりひとつのプログラムとしてリンクすることが出来ます。

(5) 複数レベルの最適化により生成コードを最小化する

(6) パソコンの資源は最小
  MS-DOSからWindows2000まで、どのOS下でも動作するが、MPLAB-IDEとの統合
  のためには、Windowsが便利(Windows95/98/NT/2000)



   目次ページへ