Cプログラムの書き方


【基本書式】

 MPLAB-C18でプログラミングする時のソースファイルの基本的な書式は下記の
ようになっています。

   

(1) ヘッダファイル群の宣言
  まず、最初に使用するデバイスを指定します。このデバイスを指定して、それようの
ヘッダーファイルをインクルードして結合することで、特殊レジスタのラベル定義が全て
有効となります。

さらに、あらかじめ標準で用意されている標準関数群や、内蔵周辺モジュールの関数
群を、ここでインクルードして結合し、自由に使えるようにします。
これらの定義には「プリプロセッサ擬似命令」(Preprocessor Directive)を使います。
この擬似命令には他にも多くの種類があり、コンパイラに対していろいろな指示を出す
ことが出来ます。

(2) ユーザー関数群の定義
  mainの処理の中で使うユーザー関数をここで事前定義しておきます。この定義のこと
プロトタイプ(prototype)と呼びます。
実際のユーザー関数の中味自身はmain関数の後ろで記述します。この方がプログラム
が読みやすくなるからです。

(3) main関数の記述
  PICがスタートした時最初に実行される主関数で、必ず1個必要です。また1個で無け
ればなりません。
この中でユーザー定義関数や、プリプロセッサ関数などを使いながら実際のプログラム
そのものを記述します。

(4) ユーザー関数群の記述
  ユーザーが作成する関数群をここに記述します。いわゆるサブルーチンとも言うべき
ものとなります。


【コメント】

 MPLAB-C18でのコメントの記述方法は、一般のC言語と同じになっていて下記の
ようにします。

(1) コメントブロック  /* (コメント) */
  複数行に渡るコメントを記述するときには、/*と*/で挟んだ形式で記述します。
  この挟まれた間は全ての行がコメントとみなされ、コンパイラは無視します。

(2) 行末コメント   // (コメント)
  1行の後半に記述するコメントで、命令の記述の後に // で始め、改行までを
  コメントとします。コンパイラは//以降をコメントとして無視します。

コメントはコンパイラは無視しますので、日本語を記述しても問題ありません。
ただし、エディタには日本語が扱えるものを使う必要があります。

《例》
  /* This is a block comment.
It can have multiple lines
between the comment delimiters.
*/

// This is a C++ style one-line comment.

// コメントには日本語も可能です。




   目次ページへ