本書でご紹介するUSB2.0対応モジュール内蔵のPIC18Fマイコンは、これまでちょっと敷居の高かったUSB通信を実に簡単に手軽に組み込めるようにしてくれます。
USB接続をするには、最初プラグ&プレイでお互いを認識するプロトコルが必要ですが、これらのプロトコルすべてがマイクロチップ社からUSBフレームワークとしてフリーで提供されます。このフレームワークの中で、必要なアプリケーション部分だけを組み込めば、簡単にUSB接続デバイスを製作することができてしまいます。
マイコンとUSBコントローラを接続するこれまでの方法に比べて、マイコン内部にUSBコントローラが内蔵されてしまっていますから、実装も、制御も実に容易になります。
このような便利な道具を使って思い通りのUSBデバイスを皆さんも作ってみてはいかがでしょうか。きっと夢が大きく広がることと思います。
【 目 次 】
第1章 USBの概要
−1 USBとは
−2 USB通信の概要
−3 USBコネクタを接続すると何が起きるか
第2章 USB2.0対応PICマイコンの概要
−1 USB2.0対応PICの種類
−2 内蔵USBモジュールの構成
−3 USB用バッファの動作
−4 USBモジュール制御用SFRの使い方
−5 割り込み
−6 ハードウェア設計方法
第3章 USBフレームワーク
−1 開発ツールとUSBフレームワーク
−2 USBフレームワーク
−3 提供クラスの概要
−4 USBフレームワークの使い方
第4章 CDCクラスの使い方
−1 CDCクラスの概要と構成
−2 汎用入出力ユニットの概要
−3 PIC側のプログラムの作り方
−4 パソコン側プログラムの作り方
第5章 汎用USBクラスの使い方
−1 汎用USBクラスの概要と構成
−2 PIC側プログラムの作り方
−3 パソコン側プログラムの作り方
−4 柏野氏作汎用USBドライバの使い方
−5 複数インターフェースの構成の仕方
−6 汎用USBドライバを使ったアプリケーションの作り方
第6章 実際の製作編
−1 USB接続周波数カウンタ
−2 USBイルミネーション
−3 USB接続低周波発振器
−4 USB接続データロガー
−5 USBオシロスコープ
付録 CDROM
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