WAITとPOSTマクロ命令


A)WAITマクロ命令

【WAITマクロの機能】

・本マクロは無条件に要求元タスクをEVENT WAIT状態とする
 このWAIT状態はPOSTマクロにより解除される。

・WAITマクロはスケジューラに戻るので、発行元には戻らない。
 またWAITマクロ内で自動的にStageが+1されるので
 WAIT解除時点で、次のSTAGEに進むようにしておく必要がある。

・パラメータは無い

【WAITマクロ命令の使い方】

WAITマクロ命令は、これを実行したタスクには戻らず、スケジュ
ーラに戻るので、マクロ命令の後に続けて処理を行うことは
出来ない。
また、WAITマクロ命令内部で自動的にstageが+1されるので、
タスク側は、次のstageを用意しておく必要がある。




【Calling Sequence】

WAITマクロの呼び出し方は下記。

BCF   INTCON,GIE  ;割り込み禁止
CLRF   PCLATH    ;Bank0指定
GOTO   WAIT     ;WAITマクロ呼び出し
(次の処理は続けられない)


B)POSTマクロ命令

【POSTマクロの機能】

・本マクロはタスクや割り込み処理の中などで使い、要求したタスク
 のイベント待ち状態を解除し、実行可能状態とする。

・POSTマクロは発行元に直ぐ戻る。

・パラメータには、要求先タスクIDを必要とする。

【POSTマクロ命令の使い方】

POSTマクロ命令は指定タスクのイベント待ちを解除して、直ぐ要求元
タスクに処理が戻る。従って、タスク側や割り込み処理側ではマクロ
命令の後に別の処理を続けることが出来る。




【Calling Sequence】

POSTマクロの呼び出し方は下記。

BCF   INTCON,GIE  ;割り込み禁止
MOVLW  TaskID    ;起動相手タスクのNo
CLRF   PCLATH    ;Bank0指定
CALL   POST     ;POSTマクロ呼び出し
(次の処理を続ける)

 



  次のページへ     目次ページへ