WinDraftのライブラリ部品作成方法


【部品作成手順】

WinDraftの自分専用ライブラリに部品を追加するには、下記手順で
行います。

  (1)ライブラリファイルを開く
       ↓ (グリッドピッチをFreeにする)
  (2)Bodyを作成、外形を描画する
       ↓ (Line,Circle,Arc,Boxなどで描画する)
       ↓ (グリッドピッチをPinにする)
  (3)PINを設定し接続ピンを配置する
       ↓
  (4)Nameで部品名称を設定する
       ↓
  (5)Referenceで部品記号を設定する
       ↓
  (6)FieldでPCBのパターンを指定しておく
       ↓
  (7)Save で部品をライブラリに保存する

【作成手順詳細】

では、部品を追加する詳細な手順を順に説明します。

A) ライブラリファイルを開き、部品作成を開始する

  File → Load で開くFile to Openダイアログでclbファイルを指定
 して自分専用ライブラリファイルを開きます。
 下記はmylib.clbを開く例です。
   


  これでライブラリファイルを開くと、自動的に新規部品作成の状態
  になりますので、早速部品を作成します。


B) 部品のBodyの作成

(1)Bodyの生成
 Place → Body で部品の外枠の大きさを指定します。
 まず、Place Bodyダイアログが表示されますので、下記としてから
 Placeをクリックします。

  


  −Dveice per Pack
    1個のパッケージ当たり、何個の部品が実装されているかを
    指定します。例えば7400でしたら「4」、PIC16F84でしたら「1」
    とします。
    ★ ここで、抵抗などのようにPIN番号が存在しないような部品
      の時には、実装数を「0」と指定します。
  −Convert Form
    外形表示に他のフォーマットがあるときチェックしますが、普通
    はチェック無しです。

(2)全体サイズの設定
 次に設定するのは、全体の外形の外枠のサイズです。
 ここで単純な四角だけの外形の時は、サイズだけ指定すれば、外形
 図は自動的に作成されるので便利です。
 部品作成の原点は(10,000, 10,000)で、1万分の1インチのピッチと
 なっていますので 外形サイズの目安は、大体下記のようなサイズ
 が適当です。
 つまり  ピン間隔 = 2,000ピッチ を基本として決めて行きます。
 
(3)外形の描画
 単なる四角だけの外形の時には、自動的に外形を作成するので
 必要無い作業ですが、何らかのグラフィカルな外形の時には、
 この作業が必要です。
 
 ・Zoomする
   描画しやすいように全体を 400%程度にZoomして拡大します。
 ・Grid pitchをFreeかSmallにする
   細かい描画が出来るようにグリッドのピッチを細かい指定にし
   ます。
 これらの設定は画面の上側にあるバーに下図の様な設定窓が
 ありますので、そこで変更します。


 ・描画する
   実際の描画は、Line、Box、Circle、Arcの各コマンドを使って行い
   ます。


C) Pinの設定
 
(1)Grid PitchをPinに戻す
 グリッドをPinにしないと、自動作画で配線するとき対応しなくなって
 しまいますので、かならずPinにします。

(2)Pin属性の設定
 Place → Pin で開く、Add/Edit Pin ダイアログを設定します。



  −Reference
    開始Pin番号を指定します。この値から順にカウントアップしま
    す。パッケージの複数部品が実装されているときは、同じ機能
    のPin番号をカンマで区切って入力します。
  −Name
    ピンの名称を記入します。論理反転を明記するときには、上側
    にバーを作成します。そのときには、「¥」を文字の後ろに追加
    します。
                 _____
    例   I\N\P\U\T\ →  INPUT 
                   __
        RD/W\R\   →  RD/WR
  −Shape
    下記から適当なものを選択します。
     Line :通常のピン
     Short:(使わない)
     Clock:クロック入力ピン 三角印が付加される
     Dot :負論理の時    丸印が追加される
     Dot Clock;負論理のクロック入力
  −Type
     適当なものを選択する。
     但し、Powerを選択すると、自動的に同じ名称のピンが接続
     されることになり、回路図上には明確に現れなくなってしまい
     ます。そこで、電源配線も回路図に明らかに表現したいとき
     には、Inputの方を指定します。
 以上を設定してから、AddをクリックするとPinの設定が始まります。

(3)Pinの配置
 Addをクリックしたあと、部品外形図の周辺でクリックすると、Pinが
 表示されますので、適当な位置で再度クリックすると、そこに配置
 されます。
 そして直ぐ次のPinの配置に移ります。次のPinの適当な位置で
 クリックすると、下図ダイアログで次のPinのピン番号の確認をします。
 そのままで良ければOKとすればPinが配置されます。
 このときのPinの属性はクリアされているので、後から変更します。



 Pin配置を終了するときには、右クリックすれば、Add/Edit Pinダイア
 ログが再表示されるので、そこでCancelとして終了します。(ESCキー)

(4)Pinの属性変更
 配置したPinの属性を変更するには、Pinの線の根元付近をダブル
 クリックすると、上記 Add/Edit Pin ダイアログが表示されるので
 そこで変更してから、Changeをクリックします。


D) Names 部品名称の設定

 この部品名称はライブラリに登録される名前です。この名前は1つ
 だけでなく、いくつでも付けられます。この訳は、同じ回路図シンボル
 で異なる名称のものを一括して同じシンボルで扱うためにあります。

 Place → Name で下記 Part Names ダイアログが表示されますので
 最初の名前の登録の時には、そこでnonameを選んでからName欄に
 新名称を入力しModefyをクリックすると、新規に登録が完了します。
 さらに追加するときには、Nmae欄に新名称を入力後、Addとします。

 




E) Reference 部品番号の設定

 部品番号を指定するための区別記号を設定しておきます。
 Place → Reference で Part Reference Prefix ダイアログが表示
 されますので、そこでPrefixとなる英記号を指定します。それに続く
 数字の部分は、Annotation機能により自動的に付加されるので
 設定する必要はありません。また「?」も入力する必要はありません。




F) Field PCBパターンの指定

 このField欄はユーザが自由に設定出来る欄ですが、Modle Name欄
 だけは、PCBパターンの設定用に使います。
 設定内容は下図のような、標準的に用意されているPCBパターンを
 指定します。標準で無いときには、PCBパターンを作成したあとで、
 設定します。



 上記の例では、18ピンのDIP ICで、幅が300milのものを指定しています。


G) ライブラリへ登録保存

 出来あがった部品をライブラリに登録します。
 File → Save で現ライブラリへの保存をします。

 これで部品追加が完了です。

 


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